
スキーシーズンも終わり、もうすぐ地元でもスケートできそうか?という時期に、かとーたんという方からお誘いを受ける。
「一緒に☆スケート(アイス)をや・ら・な・い・か・」と・・・・
本音を言えばスケート(イソライソ)できない真冬の時期に言ってほしかったのだが・・・・
予想通りシンタソからも同時というか同様というかかとーたそと同じ内容で誘われる。
シタソからの誘いは死刑より恐ろしい死を体験する事になるので行かなければいけない。プライベート的には微妙な時期だけど!!
・・・微妙でした。5時頃になんとか着くか?ってトコロ。
まぁ彼らにちょっと遅くまで残ってもらえればエエベ?って思ってたら岩手みどりの郷アイスアリーナというスケート場は、なんと午後5時までの営業時間だと言う。
秋田の県営スケート場は7時まではやっているので、てっきりアイススケート場というのは遅くまでやってるもんだと思い込んでた。

ウヒャー!!シタソに切腹させられる!!介錯人がいないので死ぬまで地獄の苦しみを味わえるぞ!!
急いでいくと4時50分。「覚悟はできてるか?」そうペンギンはおっしゃりました。
みどりの郷、というスケート場は、秋田スケート場とは違いスピードリンクがなく、中央のフィギュアなどをやる小型のリンクがあるのみ。
なおかつ県スケ的な大きな建物じゃなくある温泉施設の施設の一つ、って感じ。
ボクが思ってたスケート場のイメージとは違う。
当然、全力疾走で走り回れるわけもなく、フィギュアのようにテクニックをひたすら磨くのに適してるって感じ。

スケート場も見慣れないものだったが、スケーターも見慣れない奴ら。秋田ではペンギンは滑ってない!!!
そして光ってる。足がビガビガ光ってる。こんな奴ら地元にはいねぇ!!
彼らによればこれが近年のスタイルとの事。多分お前らだけだ!!!!

かとーたそとシタソはイソライソスケッタでもある。彼らはイソライソを改造してアイスブレードを装着して滑っているのだ。
・・・いや、かとーたそは改造ではなく「製品」だな。
かとーたんはあるフレームにブレードをウィールのように挟み込んで装着するタイプ。
持つとえらく軽い。ボクの手作りとは大違いだ。
日本の通販等では買えなくて、直輸入でのみ買えるとの事。価格はおよそ1万ぐらいで、中国経由で買うと3000円ぐらいで買えるんだとか?
ブレードに無数に穴があいてるが、これは改造ではなく初めからだとか?温度で変形しないため?と本人の憶測。あるいは単純に軽量化のためか?
LEDは特注で作ったワンオフモノで4万ぐらいしたんだとか?
振動で光るようになっていて、電池は一体モノのコードレス。
色はランダム?あるいは順番?で虹色に変わる。
シタソのはホッケーのブレードをUFSフレームに付けた手作り改造品。
手作りとは思えないナチュラルなものでこちらも軽い。
LEDは淡色の緑色。エネルギーはモバイルバッテリーからの支給で当然有線。
コードの取り回しと断線などのデメリットがあるが、かとーんのものよりとても明るい。価格的にも比較的安く作れるだろう。
かとーんもシタソもそれぞれメリット・デメリットがあるLEDとも言えるか?

誘った本人、かとーん。インラインでのトリックスラロームを本業とする。
上手いとは思ってたが、これは異常なレベル。上手い。
なんかフィギュアスケート選手のような滑り。う~む上手いとしか言えない。
「上手い」としか言えないのが素人の辛い所。
ただここまで上手いとは・・・。秋田ではフィギュアの人がフィギュアの練習をしているが、
一般の(?)スケーターがこんなに慌しくスタイリッシュに滑っているのは見た事がない。
しかも光ってるので、もしこんなスケーターが秋田で滑ってたらやたら目立つだろうな。
こんな奴ら岩手や宮城ではロゴロゴ滑ってるのか?
アイスでの撮影は5分もできなかったし、一緒に滑る事もできなかったけど、こおいう滑りを他ジャンルであるボクに見てもらいたかったのがかとーんの本当の目的だろう。
そんな意味では「間に合った」と言えるので、最低限の義務は果たしたと言えるだろう。

名前忘れちゃったけど一緒のメンバーだった彼も上手。
かとーたんとは違ったスタイルで、ステップが特徴的。
彼の場合はイソライソはやってないらしい。

ファッション・音楽好きなシタソはアグレッシブインラインよりこっちの方が合ってるんだろうな。
グラインドやエアなど、どうしてもパターンにハマりがちなアグレッシブに比べてアイスは自分がやりたいタイミングでやりたい放題リズミカルにトリックができる。
フィギュアがそうであるように、セクションが無いリンクでのトリックはダンスに近い。

ボクとしてはやはりアイスはあまり好きくない。
一緒に滑る事によってテクニックを伝授、楽しめる「コツ」を掴めてたのかもしれないけれど、ボクとしての本命はやはり「イソライソスケイトォ」、だ。
見せてもらおうか!カトーンのスラロームの滑りを!!
スラロームをコーン(パイロン)を等間隔に並べ、左右交互にすり抜けながら滑る。
ボクみたいな素人は大体テケトーに並べるけど、本職はキチンと計って並べる。
単純にカテゴリー的なルールというか、フォーマットなんだろうけども、バラバラな間隔だとかえってトリックがやりにくいんだと思う。
間隔の距離は三種類あって、ん~と確か120、80、50cmだったかな?
今回は中間の80cmに。
で・・・簡単なスラロームならできるだろうとボクがやってみると・・・狭っ!!!!!?
全然すり抜けられない。マジで狭いんだけど!?ムリゲーなんだけど!?
マジかー?スラローマーはこんか環境で滑ってるのかー?さらに狭い50cmなんて想像もできんよー。
正直ここまで厳しいとは思ってなかったよ・・・ナメてたよ・・・・。
でもかとーたん、初心者向けに120cmにしてほしかったよ・・・・
スラローマーに転向したらしいシタソならできるだろ?と振り向いたら「やれない。やらない」との事。
エー?、シタソー?、エー?、エー?、エー?、エー?、エー?
カトゥーたん曰く「ロッカリングじゃないと厳しい」
ロッカリング、とは中央2つのウィールを大きく(あるいは前後のウィールを小さく)して、小回りをきかせるためのセッティング。
「フラットでもできなくはないが、かなり足に負担を強いる」との事。
しかしフラット信者のボク的に「ロッカリングしなければスラロームは不可能」ってのは認めたくないなあ。
アイスでもそうだったが、スラローマー的にもLEDは主流のようだ。
コーンも光る。キャンドルみたいでとてもキレイ。
LEDいいな・・・アグレッシブでもスケートやセクションをLEDで着飾ってみるのもいいかもしれん。

さてカトゥーのスラロームだが・・・
う、う~ん、・・・・う~ん、う~ん、うん?ナニコレ?
ハッキリ言ってとてつもなく複雑。体を回転させながら複雑なスケートさばきをする。
「パイロンを左右に抜ける」ルールすら実行してるのかわからない。
なんか・・・・

ボクが想像してたのはあくまでもスネークやクロス・フェイキーなどの「わかりやすい」トリックを切り返したりして滑る「スラロームらしい」滑り。
かとーたんの滑りを見た限りでは、どちらかと言うと「ダンス」に近い。
ダンスもスポーツの一つでもあるが、しかしスポーツとダンスは違う。
ボクが思ってたのはスポーツの方。
そう、カトゥータソは「踊ってる」のだ。
そもそもスラローマーを直接見た事が無かったのだ。
まさに百聞は一見にしかず、だ。これが今のスラローマーのスタイルか。

そうそう、これこれ。こおいうの想像してたの。
上級スラローマーはこおいうのは普通すぎる普通で当たり前であまりやらないんだろうな???
って言っても、オープンでスラロームとか、ボクに言わせりゃ十二分に上級技なのだが。

変態だ!!足をクロスし、つま先のウィールだけで滑る!!これは変態だ!!
スラローマーってこんな技フツーにゴマンとできるものなのだろうか?
かとーたんってスラローマーとしての腕前はどれくらいなのだろうか?
超!上級者だと思いたい。達人だと思いたい。
これがもし「フフフ・・・かとーは我ら四天王の中でも最弱の存在ッッッ」だったとしたら我々アグレッシーバーには勝ち目が無い。
カテゴリー違いとは言え、スラロームとアグレッシブを対決させるとアグレッシブが負ける気がする。
なんだろう?ショーとしてポイントを付けるのならスラロームに軍配が上がると思うのだ。
まずボクはまず負ける。完敗だ。
恐ろしいぜスラローマー。
世界は広くそして自分の世界は狭い、そう思ったボクなのでした。