



秋晴れが続いていますがこんな天気がいい日、糸島のシンボル的な山である可也山に地域の人の案内付きで初めて登ってきました。可也山は標高365mで、その姿は富士山に似ており糸島富士、或いは小富士とも呼ばれており、万葉集にも詠まれているように古くから知られた山で、その名は朝鮮半島の伽耶(かや)地方に由来する説があるそうです。登山道は、檜のあいだを歩き熊野古道をちょっと思わせるような雰囲気でしたが、途中には江戸時代を主体として城や神社の石造物の石切り場跡があり、日光東照宮などに60トンもある巨石を切り出し、海を渡り川を登らせ遥遥日光まで運搬したという顛末が「黒田家譜」などの文献に記されているそうです。山腹の巨石に現在でも数多く残る矢穴(楔痕―くさびあと)が当時の様子を偲ばせるものでした。山頂の展望台からは糸島半島や九大伊都キャンパスなど福岡市も見渡せることが出来、糸島の雄大な自然を満喫することができました。