春時雨敬愛込めし手紙かな
昨日依頼していた本が届きました。「花衣」という杉田久女を綴ったもので、北九州生れの彼女に因んで特別企画展が開かれた時の記念本です。この中に久女が手紙好きだったらしく、沢山の人に書いているのですが、恩師虚子にしたためた毛筆の手紙の事に触れていて、その手紙の回数やら長さも尋常ではない事に、私は尊敬から敬愛、そして情念にも似た感情を受け止めました。しかし、その師に忠誠を誓う真意は痛い程伝わってきて、心苦しくなるほどです。虚子という人が偉大過ぎた結果がこういう悲劇的(?)なことを生んだのではないかとも思うのですが、彼女の句には共感できるものがとても多いのです。
むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず 久女
昨日依頼していた本が届きました。「花衣」という杉田久女を綴ったもので、北九州生れの彼女に因んで特別企画展が開かれた時の記念本です。この中に久女が手紙好きだったらしく、沢山の人に書いているのですが、恩師虚子にしたためた毛筆の手紙の事に触れていて、その手紙の回数やら長さも尋常ではない事に、私は尊敬から敬愛、そして情念にも似た感情を受け止めました。しかし、その師に忠誠を誓う真意は痛い程伝わってきて、心苦しくなるほどです。虚子という人が偉大過ぎた結果がこういう悲劇的(?)なことを生んだのではないかとも思うのですが、彼女の句には共感できるものがとても多いのです。
むれ落ちて楊貴妃桜尚あせず 久女