つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2022-09-11 08:56:56 | 日記
心なき身にもあはれは知られけり
       鴫立つ沢の秋の夕暮れ   西行法師(新古今集より)

夕べは十五夜で、夕方から気もそぞろで何度も空を仰ぎましたが、窓からいっこうに月は見えず、6時を過ぎた頃カメラを持って外に飛び出しましたら、やっと彼方に大きなお月様を見つけました。大きなというのはまだ低く民家の屋根のすぐそばにあったためで、色も赤く大きく見えたのでした。でももっと良く撮れる処が有る筈だと、導かれるかの如く進むと、何とか素敵な被写体となりました。電信柱や電線や屋根が邪魔して写真として残すには、狭い街中では無理で、それでも見知らぬ人に「綺麗ですね」等声掛けをして暫し見とれていました。帰宅して夜半空をみると、満月は違う方角に小さく見えそれはそれで、今日の西行の歌のように、あはれでした。
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