今日の１句

花魁の綺羅に見とれて冬紅葉

先日サントリー美術館に蔦谷重三郎の美意識を観に行ってきました。出版は元より歌麿や写楽等等素晴らしい日本の文化を沢山観ることが出来ました。中でも花魁の頭の先から裾まで完成された美しさには目を見張るばかりで、特に着物の柄の詳細にまで描かれていてすごいのです。遊女は教養もあることが解る絵などもあり一見の価値はありました。

今日の1句

又一つ呟きながら木の葉落つ

平凡な表現しか出来ませんが庭先の柿の葉がひそひそと落ちるのです。洗濯ものを干している時など本当に人がささやく如く呟く如く1枚2枚3枚と綺麗な色して落ち行く姿に思わず見とれてしまいます。再会を待ちきれない私の心を落ち葉は知っているかのようです。

今日の１句

トム・チャイム耳をくすぐる小春かな

先日トム・チャイムという初めての楽器の演奏を聴きました。よくクリスマスの時あちこちで聴くベルの演奏と似ていてとても柔らかい美しい音なのです。１０人がそれぞれの音を担当して鳴らし流れるような曲となり共同作業が織りなす音楽でうっとりと癒されました。そういえばもうクリスマスが近いのですね。時の過ぎるのが早すぎます。

今日の1句

ギター鳴る冬物語を奏でつつ

夕べはあるレストランでギターのライブを楽しみました。友達何人かとおしゃべりをしながらお食事をしたのですが、皆それぞれの人生がありドラマチックな中にまたドラマチックな演奏が始まり、とても良い一夜をすごすことができました。

今日の1句

お多福も小判も光り酉の市

昨日は目黒の大鳥神社の二の酉に行ってみました。威勢の良い声が狭い境内に響きいかにも縁起の良さそうな雰囲気に日本の文化を見た思いがしました。法被姿の男衆の唄もあり粋なものです。客が買う度にお祝いの手締めがありいっせいに視線はそちらに注がれ面白い光景でした。