今日の１句

寄り添ひて老老介護古酒の味

最近話題となっている老老介護です。我が家でもまだ老いには遠い６０代ですが夫が９４歳の母を看ています。だんだん歳を重ねるに従い我儘になって被害妄想も強くなり、周りは大変ですが、これは我が家に限ったことではないと思っています。幸い家では、訪問看護やヘルパーさんにも助けられ、義姉も来てくれるので随分と助かってはおりますが・・、嫁である私はあまり役立たずで心苦しい思いもあります。夫にはとって置いた美味しい古酒を飲んで欲しいと思う昨今です。

今日の１句

思ひ出を静かにたたみ秋扇

夕べは２カ月に一度のフォト俳句の日でした。この蝶の写真にこの句を付けて何とか票を得ることが出来ました。もう使わなくなった秋扇にいろいろあった夏の思い出を折りたたんで仕舞いこむというイメージを蝶の羽の中に抱いて作りました。其の時参加した方から蝶の名をミヤマカラスアゲハと教えていただき、又他の方達の作品に於いてもいろいろな解釈を聴くことができ、楽しい時間でした。来年は皆様のフォトブックも予定しているとか、楽しみです。

今日の１句

小さき街はしゃぎて秋の祭かな

昨日今日と２日間、我が街は毎年開催する女神祭という秋祭でものすごい人出で賑わいました。駅前に臨時に造られたステージの付近は人の山で埋め尽くされ、ボリュームを最大に響かせてライブなど開かれ、路地と云う路地は露店で通れない程の混雑だし、熱い暑い２日間でした。多分この時間もジャズなど奏でていることでしょう。お祭りが好きな我が街なのです。

今日の１句

絵手紙に栗はみだして人恋し

又嫌われる孫自慢です。最近夕方になると孫が宿題をやりに自転車で突然やって来ます。なんでも家にいるとお母さんがうるさいとか・・。５分で来られる距離が良いのか悪いのか？ですが、昨日は、学校で２人だけ選ばれて目黒区の学校文集に載ったという冊子と前期の終了通信簿を開口一番に見せてくれました。その作文には大好きなおじいちゃんの事といつも居ないけれど居る時だまし船の折り紙を教えてもらったというおばあちゃんの事が書かれていて、休みのたびに来る孫がちょっとうるさいと思っていた私ですがおおいに反省しました。その瞳は吸い込まれるように澄んでキラキラ輝いていました。

今日の１句

一日千秋の思ひ秋の声

今朝のニュースで立山がもううっすらと色づいてきたとか、山の上では紅葉は始まっているようです。毎週のように仲間と山に行っている夫は今日も日本アルプスにと出掛けて行きました。一緒に行きたいところですが、姑の関係で家を空ける訳にはいかず残念です。このところ急に涼しくなり、空を見るのが楽しくなってきました。季節の中で雲の姿が一番綺麗と思っている秋の空模様、夜はお月さま、昼は雲を眺めて小さな秋の気配を探している昨今です。