今日の１句

カチュウーシャをつけて何やら楽し梅雨　　つゆ草

昨日は所属している俳句の会の、恩師の句集「九十九句」を論じる会がありました。3人のパネラーが句に対する思いを発表し、沢山の人が夫々の感想を述べる形でしたが、頂いた資料を読み、如何に恩師の句が皆様に愛され認められているかが手にとる様に分かり、一緒に学ばせて頂いた十数年が改めて嬉しく回顧されるひと日でした。自然を詠む目、ご家族へ注がれる温かい眼差し、そのどれもが優しく胸が熱くなった程です。素晴らしい恩師と巡り合えて心より感謝です。今日は相変わらず梅雨の日でしたが、若々しくカチュウーシャ等して心が少し若返った感じです。

　　　妻を得て子を得てたんぽぽが咲いて　　海紅
　　　身の丈を下駄に乗せゆく薄暑かな　　　海紅
　　　手も足も不自由ゆゑに涼しき目　　　　海紅
　　　夏痩せの母の見てゐる方を見る　　　　海紅
　　　届きたる日差し枯木に浮浪者に　　　　海紅

好きな句は限りなくあります。　　つゆ草

今日の１句

老鶯や今日は良き日と告げし朝　　　つゆ草

連日梅雨寒が続き、周りでは夏風邪をひいている方が多いようです。先日今頃には珍しく鶯が朝早く啼いていて、澄んだ大きな一声を放ち、すぐ近くの何処かの家に移動したと思ったら、今度は遠くの方で一啼き聞こえ、まるで各家家にお知らせしているかの如くでした。ジメジメした気候の中、少しだけ心が晴れやかになった事でした。東京ではもう２６年振り位の寒空らしく、身体も心も調子が可笑しい日々で、野菜や果物の生育が心配です。毎年新潟の茶豆という枝豆を楽しみにしているのですが、確か一昨年も天候が悪く、駄目だった記憶があります。早く夏空を見たくなって来ました。

今日の1句

二胡の音の感極まりし七夕夜　　つゆ草

今日は七夕祭りの日ですが、生憎の雨で天の川は見えそうにありません。梅雨だから仕方ないと思いつつ、やはりロマンは感じます。中国の乞巧でんから来たと聞いておりますが、七夕は8月の秋の句に入ります。昨日は毎年聴きに行っている中国の二胡の奏者楊興新さんの「七夕コンサート」へ行って来ました。特に「日本海」という曲は太鼓の乱打もあり、もの悲しい二胡の響きが宇宙にも届くような雰囲気で、とっても心打たれます。中国では当たり前に皆が弾く二胡ですが、あの独特な音は日本では未だ未知の響きがあり、目を閉じて聞くと、本当に素敵なのです。空のお星さまは現実にはみられませんが、夕べは万という星座に酔いしれた一夜でした。

今日の1句

吸い込まれ浄められゆく瀑布かな　　　つゆ草

昨日はサクランボ狩りと吹き割りの滝と紫陽花を観るツアーに行って来ました。新宿を出る時は怪しいお天気だったのが、着いてみれば快晴で日焼けを心配する位で、あの宝石の様な佐藤錦を思う存分食べ、もうそれだけで満足だったのに、東洋のナイヤガラと言われる大瀑布を見学して、なかなか良いツアーでした。滝はあちこち撮影しているのですが、此処は初めてで、以前行った本物のナイヤガラの如く、マイナスイオン溢れる流れとその音にもビックリしました。本当に吸い込まれて我が身が流されそうな勢いで水嵩も多かったと説明があった程です。まだまだ日本も良い処があるなぁと感心して、お土産のメロンやパイナップルやナスキュウリトマト等など袋に沢山頂き、満員電車につぶされそうになりながら帰宅しました。、同行した姉にも笑顔が戻り、嬉しい一日でした。