つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2019-11-13 16:05:26 | 日記
投函の間に合はずして逝きし秋  つゆ草

先日の句会にて出した私の句の一つです。本当は秋便りの一文字を出したかったのですが、投函をつかったので、秋が終わってしまった意味もこめて逝くを使いました。春の便りの時は郵便局で購入した桜の立体的に見える郵便で送ったところ、ご家族皆様で喜ばれたとメールを頂き、これはこれでとっても嬉しく思ったものでした。夏のハガキは私の撮った写真の物を送り、秋にも送るつもりでいましたのに、間に合わなかったのです。まさかこんな早くに逝かれてしまう等だれが想像したでしょう。まるで学者のような方でした。物腰の柔らかく、知的で静かな雰囲気が似合う方でした。来年にはエネルギーを振り絞って纏めた遺作の御本が出るそうな、楽しみに待ちたいと思います。今日の写真は以前吟行で訪れた、九品仏の初紅葉です。
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今日の1句

2019-11-11 09:34:21 | 日記
つれづれをしみじみ思ふ木の葉髪   つゆ草

昨日は俳句の会がありました。小石川後楽園の中を散策しての句会で、晴天に少し色づいた紅葉等が映える、気持ちの良い秋の一日でした。11月は晩秋とか初冬というイメージですが、まだ紅葉の木が少なく、でも皇居付近での祝賀パレードもあったせいか、賑わっていました。Мさんの追悼句会でしたので、そんな事を詠む句も多く、私も提出した3句はМさんを偲ぶ句でした。あれからまだ1か月しか経っていませんが、つくづくと、皆さんに愛されていたМさんであった事を再確認し、あの笑顔とハスキーな声と細い背中が眼前に浮かび、心が熱くなりました。俳句仲間には若い方も沢山居られるのですが、年配の方も多く、もうこれ以上悲しい事が無い事を祈る1日でした。
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今日の1句

2019-11-07 07:21:14 | 日記
野放しの跡地華やぐ千草かな  つゆ草

以前作った秋の句です。昨日は娘のお誕生会をとある有名なレストランでやりましたが、その時先ず出てきた前菜があまりに美しかったので、季節逆戻りの一句です。これらは全て野菜という事ですが、まるで絵の様なお皿にびっくりです。他にも出てくるお料理はどれも美味しく美しくでした。年に一度位はこんなプチ贅沢も良いものです。家では作れないし、盛り付けの参考にもなるのです。青空が今日は悲しくなく、楽しく見える一日でした。サービスのチョコレートで書かれたお誕生ケーキのサプライズもあり、娘の顔も姉の顔も笑顔だったのは何よりの私の喜びでした。
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今日の1句

2019-11-04 10:03:52 | 日記
大根煮るなさねばならぬ事終へて  つゆ草

いわゆる台所俳句と称する俳句がとっても上手な方がいますが、ともすると、平凡になってしまうので難しいと実感しています。大根やおでんや鍋物が美味しい季節となりました。我が生協のお野菜はどれもが新鮮で大きいので、半分とか4分の一とかのサイズを買っています。昨日のNHkの俳句番組で、ばっかりおかずの言葉が出てきて、一つのお野菜をお使い切る事で、例えば大根なら皮から真ん中しっぽに至る食べ方をやっていましたが、夫婦2人の我が家も正にその通りで、フルに活用しています。出汁たっぷりでふつふつ煮た大根はとても美味しく、卸も沢山作って冷凍します。このところお天気にも恵まれ、七回忌という目標も成し遂げ、穏やかな日常に感謝してます。
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今日の1句

2019-11-01 09:18:10 | 日記
城炎上悪夢の如く冬に入る   つゆ草

11月になりました。夫が農業体験とかで里芋を沢山頂いてきたので、俳句に詠もうかと思いましたら、9月の季語でした。それどころか、ニュースで沖縄の首里城が燃え上がる映像に、驚きました。映画の撮影に出てきそうな光景と、ただ茫然とする人々の姿に、心の支えだったという言葉が残りました。東に水害、西に火災、今年もあと2ヶ月となった今日、不安の初冬の幕開けです。
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