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べらぼう第6話鱗剥がれた「節用集」見ました

2025-02-10 06:59:07 | 最近見たドラマ

べらぼう第6話鱗剥がれた「節用集」見ました

  版元になるには鱗型屋お抱えの「改」になり、いずれは暖簾分けしてもらうしか手がない。蔦重も吹っ切れたのでしょうね。もともとあった青本を、江戸っ子が楽しめるような粋の話をにできないものかと。鱗型屋ラブリンと一緒に知恵を絞っていました。

 悪い奴を一人つくると話はおもしろくなる。悪い奴の名前は「源四郎」(当時店の売り上げをちょろまかす悪い手代を「源四郎」といったとか)。いいじゃないか「うがってら」。そういう「うがち」を全編にちりばめよう。ありがた山のトンビがらす。恐れ入谷の鬼子母神。「地口(じぐち)」も入れよう、江戸っ子って言えば地口だぁって。という具合に二人で大盛り上がりでしたね。お陰で「ありがた山の寒がらす」みたいな言い回しのことを「地口」っていうのだと分かりました。

 さて蔦重を罠にはめた鱗型屋さん。江戸を代表するような老舗の地本問屋なのですが、あの迷惑大火で経営が傾いてしまったようですね。そこで「節用集」の海賊版の出版に手染め、奉行所に引っ張られてしました。

 内偵に現れたのは若き鬼平さん。だいぶ大人になったようで髪型もきちんとしてました。まだまた奉行所勤めではないが、探りを手伝っていたという。これを足がかりに奉行所、火付け盗賊改方の道に進むのでしょうか。今後の若き鬼平さんが楽しみですね。

 また今回は「地口」なんて言葉が出てきたせいか、たくさんの地口が登場しましたね。上がったりやのカンカン坊主とか占め子の兎(しめこのうさぎ)とか、まさに地口のオンパレードでしたね。その中で一番良かったのが、若き鬼平さんの濡れ手に粟餅(ぬれてにあわもち)でしたね。

 鱗型屋が危ないと知っていて黙っていた蔦重。心の何処かにこいつがいなきゃ取って代われる思っていたが……。「濡れ手の泡、棚からぼた餅なのだけど。堪えるこもんですね」と肩を落とす蔦重に、粟餅を差し出す若き鬼平さん。「濡れ手に粟」と「棚からぼた餅」を併せてと「粟餅」だとか。

「落とした泡餅、せいぜいありがた頂いておけ。それが落とした奴への手向けってもんだ」うまいこといいますね。若き鬼平さんの今後の活躍を期待します。

 さて落とした粟餅、餅旨い不味いか。次週が楽しみですね。



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