闇と光の慈愛のコントラスト(12)
2010/12/03 12:31:51投稿者:ひろぴょん
---己の能力---
イリノイスから船造りの命を受けたのは、12宮神の一人、ドッボォフである。
人を使って作るように言われた。
宮殿にある装飾器、家具、食器、全てドッボォフが作成した。
細工は、能力は使わず、コツコツ施す。それが、彼の意思である。
確かに、能力より繊細(せんさい)で優(すぐ)れている。
生(い)きながらの職人気質(かたぎ)。
イリノイスなら、完全なものを作り出せるのかも知れない。
ドッボォフは、明日の準備の丸太の切り出しに出掛けた。
能力で木をなぎ倒(たお)し集めれば良いだけの気がするが、
ドッボォフはしない。
大きな鉈(なた)を振りかざし、
「ドォン ドォン ドォン」丁寧(ていねい)に一本一本切っていく。
100本倒し作業は終った。汗だくである。
天空の城からイリノイスとマイァシは、その様子を見ていた。
イリノイス「やつは、神か? わからん もっと簡単に出来んのか?」
マイァシ 「ドッボォフには、それなりの訳が有るのでしょう」
「自然から得る物に感謝して自分の魂をやどすとか?」
「冗談(じょうだん)ですが…」
イリノイス「闇の種族と同じだな 土にまみれて」
「神が自然崇拝(しぜんすうはい)してどうなる」
ドッボォフは、丸太に手を当てる。
丸太は光ったと思うとパット消え、天空の城の倉庫に「ドン」と移る。
イリノイス「能力は有るようだな…」
倉庫には、いろんな機械があった。
分割機、湾曲(わんきょく)機、研磨(けんま)機、鋳造(ちゅうぞう)機…
機械は、金属で出来ている。歯車はなく、気の流れを表す「つる」の模様。
中央に、球状の穴が開いている。
その隅(すみ)に、山積みに丸太が置かれた。
ドッボォフ「準備は完了 ふぅ」
「自然の恵(めぐ)みに感謝(かんしゃ)します。」
「ありがとう」
ドッボォフは、自然の材料を使用する。
その細工は、イリノイスの能力をも超えている。
これが、ドッボォフの能力でり自然の力である。
宇宙は、能力でパット出来た訳ではないのだ。
つづく 次回(人それぞれに)
2010/12/03 12:31:51投稿者:ひろぴょん
---己の能力---
イリノイスから船造りの命を受けたのは、12宮神の一人、ドッボォフである。
人を使って作るように言われた。
宮殿にある装飾器、家具、食器、全てドッボォフが作成した。
細工は、能力は使わず、コツコツ施す。それが、彼の意思である。
確かに、能力より繊細(せんさい)で優(すぐ)れている。
生(い)きながらの職人気質(かたぎ)。
イリノイスなら、完全なものを作り出せるのかも知れない。
ドッボォフは、明日の準備の丸太の切り出しに出掛けた。
能力で木をなぎ倒(たお)し集めれば良いだけの気がするが、
ドッボォフはしない。
大きな鉈(なた)を振りかざし、
「ドォン ドォン ドォン」丁寧(ていねい)に一本一本切っていく。
100本倒し作業は終った。汗だくである。
天空の城からイリノイスとマイァシは、その様子を見ていた。
イリノイス「やつは、神か? わからん もっと簡単に出来んのか?」
マイァシ 「ドッボォフには、それなりの訳が有るのでしょう」
「自然から得る物に感謝して自分の魂をやどすとか?」
「冗談(じょうだん)ですが…」
イリノイス「闇の種族と同じだな 土にまみれて」
「神が自然崇拝(しぜんすうはい)してどうなる」
ドッボォフは、丸太に手を当てる。
丸太は光ったと思うとパット消え、天空の城の倉庫に「ドン」と移る。
イリノイス「能力は有るようだな…」
倉庫には、いろんな機械があった。
分割機、湾曲(わんきょく)機、研磨(けんま)機、鋳造(ちゅうぞう)機…
機械は、金属で出来ている。歯車はなく、気の流れを表す「つる」の模様。
中央に、球状の穴が開いている。
その隅(すみ)に、山積みに丸太が置かれた。
ドッボォフ「準備は完了 ふぅ」
「自然の恵(めぐ)みに感謝(かんしゃ)します。」
「ありがとう」
ドッボォフは、自然の材料を使用する。
その細工は、イリノイスの能力をも超えている。
これが、ドッボォフの能力でり自然の力である。
宇宙は、能力でパット出来た訳ではないのだ。
つづく 次回(人それぞれに)