いつもの萬斎さま仲間のラルママさんとYちゃんと3人で、
舞台「神なき国の騎士-あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」
を観に行った。
場所はうにまいす家のお散歩圏内、三軒茶屋の世田谷パブリックシアター。
お芝居は夜の部だったので、早めに待ち合わせして、遅めのランチ&ビール。
昼間のビール最高っす。
お店は三軒茶屋のカフェ「レイン オン ザ ルーフ」。
昼から夜まで通し営業していて、3時までランチが食べられるしお酒も甘いものもある。
気兼ねなく長居できる、けっこう便利なお店。
私たち3人は、萬斎さま仲間であるほかに、もうひとつ共通点ができてしまった。
それは2013年中に、3人そろって大切な愛する家族を失ったこと。
このブログにもたびたび登場したラルフくんがお星さまになって、もうすぐ1年になる。
ラルママさんがこの1年どういう気持ちで過ごしてきたか、私にもわかる。
3年前に私も、同じ思いをしていた。
Yちゃんの家のゴールデンのデイジーちゃんが、突然天国に行ってしまったのは、
まいすが手術をして入院している時だった。
直前まで元気で、普通に遊んで食べていたのに、本当にあっという間のことだったそうだ。
メールをもらっても信じられない気持ちだったけど、たぶん心不全のようなことだったのだろうか。
などと考えていたら、その10日後に、まいすが同じく心不全と思われるような
突然の死を迎えてしまった。
なんだかなー。
3人そろいもそろって、なんでこんな目に。
まあ、いつか別れが来るのはしかたないことなのだけど。
3人で思いのたけを話すうちに、だんだんと気持ちが癒やされていった。
まいすを亡くして3ヶ月。
突然の別れは、今も私の心に影を落とし、まいすのいない日々を心から受け入れることが
できずにいる。
だけどそれは私だけじゃない。
同じ悲しみと向き合って、毎日を生きている人がここにいる。
そして、東日本大震災から3年。
私よりもっとずっと大きな悲しみを抱えている人も、
時間が止まったまま、まだ前に進めていない人も、たくさんいるだろう。
私の同僚に、被災して東京で暮らしている方が2人いる。
1人は、津波で家を流され、親族を喪った。
1人は、放射能で避難することになり、犬と猫を一緒に連れて行くことができず、
後日探しに行ったけど見つからなくて、とても後悔している。
辛くても悲しくても、生きていくためには働かなければならず、
東京で思ってもみなかった人生を歩んでいる。
みんな大変な思いをして生きている。
私もなるべく楽しいことを見つけて、前向きに生きていかなくてはと思う。
さて、ここから舞台の話。
前半は単純に面白くて、笑って観ていたのだけど、
後半になるとどんどん重くなっていって、笑えなくなった。
ひと言も触れられてはいないけれど、後半に出てくる場所はたぶん被災地で、
原発事故がモチーフになっているのだと思える。
難解で、感想を言葉にするのがなかなか難しい。
「わかりにくい」というのがこの劇のテーマであるとも思うし。
もう一度観たら、きっとまた違った何かが見えてくるのかも知れない。
だけど今の私のココロは、明るくなれるもの、癒やされるものを求めているので、
これをもう一度観るのは、ちょっとキツイかなあ・・・
2009年3月17日の写真。
田貫湖の美しい富士山をバックにツーショットを撮ろうとしますが、
まいすはあさっての方を見ています
年をとってガマンができなくなったう~に~、勝手に立ってこっちに来ようとしている。
まいすは相変わらず、なにかに気を取られています。
あっちに何があるんだ?