若かりし日の、クロとベニ
結婚式はあげてないけれど、お嫁さんにしてください、のくだり
SSは寒々しかったので、せめてものお詫びに(?)春っぽい画像でしめておきます
この二人の話をずっと心に秘めながらヒロの話を書いてきたので
いざ文章にする時には、前触れもなくヘビィな話すんな!って感じだろうなと悩みつつ、
しかし、激重ですよと断りを入れておくと、凍夜、って感じは出ないだろうなと思ったので
なりふりかわまず、ぶっちぎりました(ビックリされた方にはすみません)
この二人は本当に特殊で、完全なる脇役でありながら、何故かがっつり話ができてました
他の親世代や交友関係筋にはここまでの話を書けるほどの設定はありません
何故ヒロの村は貧困なのか、何故その土地を離れないのか、何故大所帯なのか、という
初歩の初歩、ヒロの背景を考えていくうちに、自然と出来あがった話です
余りにも長くなったので盛りこめませんでしたが、村自体も村人が縛られているのです
本当にヒロの村を特殊な処に設定してしまったが為の、大がかり設定!
どーすんだコレ、と思いつつ、…そうですね
将来、ヒロ達の村は、私たちの世界でいう「シェルパ」として名をはせる、とか
そういう方向性でいくのかもしれないな、とか思っているくらいですかね、今のところ
そんなイメージのヒロの村の話も、これで終了です!
てことでSSの前に入れるかどうか悩んで結局入れなかったクロとベニの小ネタを少し
いつもどおり、小ネタ読むのが趣味のお方様にお届けします
*村
寒冷高地、4コマでは簡素な服なので解りづらいかもですが寒いです
(ウイたちもいつも通りの服で描いてますが、寒いんです!)
元々の村はもっと下の、もう少し住みやすい場所にあったが
人間たちの都合で山を切り開き、生態系を壊してしまったことで、災害に襲われ壊滅状態になる
山を捨てて移住する派と、山を再生させる派に分かれ、上と下とに分裂する
(それを伝え聞いている今の老人たちは、上と下とで仲が悪い歴史を引きずっている)
上に住む者たちの努力で村は維持されるが、新規に村人が追加される度、同じ悲劇が繰り返される為
村は上に上に移動し、人は減り、生きるために最低限の場所となる
いつしかそれが神に近い場所として、後ろ暗い過去を持つ者たちが悔い改める場所ともなった
今の村の役人たちは、この場所を霊峰とし、守りぬくことを使命とする暗黙の了解がある
*クロ
元、盗賊
幼少時代、大人たちに扱かれこき使われていたので人間嫌いであり、
少年期に一人突っ張って生きていたので人間不信
そんな経歴があるので足を洗ってからは、対人恐怖症も併発
(普通の人と、普通に絡むのがちょっと恐い)
そんな三重苦のおかげで、盗賊時代に身についたスキル、気配消しや忍び足、影隠れなど
最大限に駆使して物陰に潜んでいるので、本格的に探すのでなければまず視界に入らない
SSで一緒に旅をしてきたはずのベニの妹や弟、少年たちも苦手
一応、生死をともにしたことで情はあるものの、元盗賊という負い目があって打ち解けられない
妹、弟、少年たちは、感謝の念があるものの、そんな人ならぐいぐい行くのも可哀想だな、という
一定の理解を示し、そっとしておいてくれている
しかし、愛する妻と子供たちのためなら超人的な行動力を見せる
貧困や病、災害など、瀕死に直面してはそれを乗り越えて今があるのも、ひとえにこの気迫のおかげ
普段の父ちゃんが村で昼行燈と陰口を叩かれていようとも、家族にとっては偉大な父
(これは、誰がなんと言おうとも父は偉大なのよ!、というベニの教育でもある)
*ベニ
元、お嬢様
なので、そこそこ教養があり、ミカのお堅い挨拶にも動じない
同じレベルで会話しようとすればできる、かも?(お嬢様やめて久しいのでちょっと怪しい)
髪を伸ばしているのは貧困対策(大寒波の時に布団の綿代りにしたりする)
東洋人ぽく、童顔設定(私が絵が描けない、っていうのとは別で)
料理は苦手(てか余裕がないので、基本、素材そのまま煮るか焼くだけ)
子供や老人の世話をしたりして日中を過ごす
過酷な経験をしたおかげで、幸せがないなら、自分で作ればいいじゃない!がモットー
幼少のヒロが迷子になった時に連れ帰ってくれたのは、SSに出てた元村の少年
妹が村の中心人物に嫁いだので、時々物資を分けてもらったりする
弟は今や2~3商隊をまかされ、各地を飛び回っている
(ヒロが幼少に、商隊に弟子入りしてたのもココ)
という、感じの夫婦に育てられて、子供たちが育ってます
そのうちアサギは下の村に嫁に行き、マシロは村で創作活動、セイランは入学
コズミとニオはまだまだ父ちゃん母ちゃんにべったりでしょうか
思った以上に長くなりましたが、描きたいところはほぼ描けたので一安心!
次の旅の準備に入ります
そのまえにちょっと小ネタマンガ入れときますか
コメントにお返事のコーナー
■ピータンさん
はじめまして!いつもひっそり楽しみにしてくださってありがとうございます
うちのブログ、ひっそりとかこっそりとかじっとりとか、大歓迎ですので!
私が私の中から出してしまった文章が、あなたのもとに着地した、というだけで
ものすごい奇跡のようであり、渾身の祈りが届いたようでもあります
そのうえで、とても丁寧なコメントをありがとうございます恐縮でございます!
美しいといわれるのは初めてで、ピータンさんのその感性に心が震えました
ここから新たなモノを生み出していくという事に勇気づけられる思いです
これからもどうぞ、ひっそり見守ってくださいませ
■稲野巧実(ルアム)さん
おひさしぶりです!萠と燃えの動揺が手に取るように伝わってまいります!
小説の方はいつも、この程度を書いても良いか?もうちょっと行けるか?なんて
かなり手探り状態で、重さを中和したり毒を控えたり、悪あがきをしているんですが、
今回はもう思いっきりぶっちぎってしまいました
多分ふたりが脇の脇、という立ち位置だからかもしれませんが…
脇にも関わらず、熱く文字を追ってくださってありがとうございました!
コメントから伝わってくる熱量に励まされます
良かったと言ってもらえて、やっと安堵できた自分がおりますですよ(笑)