ドラクエ9☆天使ツアーズ

■DQ9ファンブログ■
オリジナルストーリー4コマ漫画を中心に更新中
時々ドラクエ風味ほかゲームプレイ漫画とかとか

芸術が爆発だ3

2016年02月27日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ヒロ 「よく怒られなかったな…」

ミカ 「いや、嘆かわしいと言われて以後来てくれなくなった」

 

 

 

 

 

 

             

だって興味ないんだもん…

な感じのミカの芸術方面、おじいさんが何とかとりなしてからは、おじいさん同席のもとで教育再開

 

この3話は、先のSS「宝と石と」で入れるはずの話だったんですが

ヒロたちの価値観とミカの価値観を同時に盛り込むと話がとっ散らかってしまったので思い切って割愛

で、ここで使う、と

 

この3話中に、女子組はお菓子を頂きながらおじいちゃんと楽しくお喋りしている間、男子組は

「じゃあ仮にこの戸棚の中の品を鑑定士とかに売り払うならどれが一番高いか?」

っていうしょーもない遊びをしています

 

ヒロは普段自分が騙されたり損したりしないように、物の価値をガッツリ見極めるのはお手の物で

日常品に関しては目利きや買い物交渉なんかも得意なのですが

こういう非日常的な高級品にはまるで縁がないので、単純に宝石がいっぱいついてるのが高いんだろうな、って思ってました

ミカはその逆で、高級品の知識だけは後継者教育の一環として散々頭に詰め込まれているので

教えられたことはできますが

それを市井での買い物なんかには全く活かせません

(何よりお金に不自由してないので騙されようが損しようが痛くもかゆくもない、ってのがある)

 

正直なところ、ミカは高級品は身の回りにあって当たり前の生活をしているだけで、興味はないので

後継者としての務めを果たせばそれでいい、って思ってますし、おじいさんにもそう言ってあります

つまりそういう芸術関係の資産において、保存はできても開拓はできない、という弱みがあるのも自覚してるんですが

それはそういう専門の知識人を雇えばいいや、って割り切っているところがあるんです(もちろん公言済み)

 

そんなミカですが、ウイやヒロたちと旅をして、他愛ない日常会話なんかを重ねていくうちに

物に対して「これ可愛い」とか「綺麗」とか「カッコイイ!」「美味しい」等々、単純な感想を聞かされて

こいつらすげえな、っていう目で(良くも悪くも)ウイたちを見てます

知識なんてなくても、そういった豊かな感情で物を見れるという事、実はそれが自分には欠けていて

それをもたらしてくれるウイたちが自分にとっては宝なんだ、っていうのがミカから見た「宝と石と」のお話しです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回から長年温めてきた芸術が爆発だの本編に参りますです

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芸術が爆発だ2

2016年02月26日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ヒロ 「こないだも俺がちょっと目を離したすきにさあ…」

ミカ 「なんでお前の隙を盗んで買い物してるのばれてんだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他人事ながら領民の財産の前にまず自分の財布を守って欲しいと思う仲間心

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コメントにお返事のコーナー

■ミシェアさん

コメントありがとうございました

そのお言葉で感激のあまり筆が進みまくってしまいますですよ


芸術が爆発だ1

2016年02月25日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ミカ 「桁が一つ違うぞ」

ヒロ 「やべッ俺めっちゃ指紋つけまくったっ」

 

 

 

 

 

             

病的な記事からようやく、ミカのお宅訪問再開です!

春と言えば新生活準備にまたもやアレコレと慌ただしくなってきたんですが、張り切ってまいりましょう

ってことで、ミカ編再開はちょっとテンション取り戻すための手始め要素で、しょーもない小ネタ大盤振る舞い編です

 

 

 

 

 

 

 

この後に続く怒涛のストーリー展開の前振りに、嵐の前の静けさ的な…

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コメントにお返事のコーナー

■モーゼスさん

なんと!あんないっちゃってる記事に、コメントをありがとうございます

欲しくなっちゃいましたか?是非ぜひゲットして遊んでみてくださいませ

そして憑りつかれてくださいませませ~…その間に全力で追いつきますので!!

連日ビルダーズでぼっこぼこにされまくったお蔭で(中ボスで死亡回数47回を叩きだしましたよ)、

アクションのないXの素晴らしさを再認識してたところでございます

ようやくスタンプおじさんに許可をもらえるところまで来たので、ついに!3rdに突入できそうです


ドラゴンクエストビルダーズ

2016年02月18日 | ■うのじごと■

ミカちゃんのお宅訪問!の息抜きに、ちょっとビルダーズのお話しはいかがですか ^^) _旦~~

(私的にはビルダーズの息抜きにミカのお宅訪問いっとくか状態からそろそろ脱出したい模様)

 

ドラゴンクエストビルダーズ、なにこのゲーム面白すぎて怖い!!もう病みつき!!

寝ても覚めてもビルダーズ、夢の中では毎夜どっかんどっかんブロック世界を破壊しつくし

現実の町を歩けば「お、あの建物は良い感じに建てられそうだ」と設計図を想像し

ドラクエXの日課中には「うおーこの建材ハンマーで破壊して持って帰りてえ!」と歯噛みする

そんな毎日を送っているとマジで病む病む

 

昔友人に「乙女ゲーにはまりすぎて病院送りになった」という暴露話をされたときには

んなアホな、と思いっきり馬鹿にしてたにもかかわらず己が今まさに病院送り寸前!!!

「いい大人なんだから頃合い見て寝ろよ」とか「ゲームの男は逃げねえよ」とか冷たい事言ってて

スミマセンでした…

 

睡眠時間が3時間とかになる上、寝ても脳がものすごい勢いの活火山状態で寝たのか寝てないのか解らず

夢の中でもその乙女ゲーのキャラがわらわら沸いてきて延々延々現実が侵略されていくんだけどコレ大丈夫?

とか相談されても、それ以上の何を言えましょうか

 

幸い彼女はドクターストップがかかり家族に強制的にゲームと隔離され無事に無数のイケメンたちと決別できたようなんですが

私の場合、ドクターストップがかかるほど繊細な体の造りをした人間じゃないし(いたって健康)

強制終了かけてくれる家族はいないしで、永遠に決別できる気がしない!!(する気もないが)

 

そんな状態が発売日から2週間ほど続いてましたが(これをビルダーズハイと呼ぶ)、今ようやく落ち着いてきた感じです

と言っても、脳がギンギラギンに寝てくれない状態が治まって、一応、夜は眠れる(そして朝寝坊もできる)ようになった

っていう具合なので、「隙あらばPS4の電源ボタン押してやるぜ☆」っていう常に戦闘態勢状態は続行中なんですが

「もちょっとオチツケ?」の意味も込めて、私の中にあるビルダーズ病の片鱗を文章にして垂れ流しておきましょう

 

ハイ

まず、止めてくれる家族がいない、と述べましたが、唯一暴走を止めてくれる希望の星、家族である相棒君も

どっぷりビルダーズにはまっております

(本人あまり内面を出さない人なので一見普通でも、おそらく私と同じくらいには病んでるハズ)

(PS4がうちにきたのだって彼がドラクエXを4アカにしたいとかいうアホな事を言い出したからであって…)

(ドラクエXでその状態なので推して知るべし)

 

そもそもビルダーズ発売前情報を見ながら「いーなー可愛いなー面白そうだなー」とか連日漏らしてた私の真意は

ドラクエXが私の中でマンネリ化しつつあって、今私ドラクエXと倦怠期だわ、ってくらいのアピールだったんですが

「ポチっといたで」と、PS4とビルダーズをネットで購入したことを告げられて、「なにしてくれとんじゃー!!」と

脳内で絶叫したのは、ここだけの話です

 

そうでっす、私はアクションゲームが苦手でっす

一応戦闘コマンド選択方式のドラクエXでさえボス戦とかがべらぼうに辛いって言っちゃうレベル

だってターン制じゃないんだもん!

「呪文、あっマホカンタされたっ」とか「あっ、特技間違えた」「ひゃー回復回復」とか焦りまくってるのをせせら笑うかの如く

これでもかこれでもかと攻撃の手を緩めないんですよアイツら!紳士じゃない!紳士じゃないわー!

よくある戦場での名乗り「遠からんものは音に聞け!近くば寄って目にも見よ!」からの武勲自慢もろもろを拝聴する美しき精神は

戦隊モノにも粛々と受け継がれているのだからして、だれがなんと言おうとターン制を支持する私ですよ

 

互いに相手の攻撃を「さあドウゾ」と棒立ちで受け「では次は私の番だな」「ドウゾドウゾ」とかあり得ないだろ!?なんていういちゃもん

笑止千万

それを言うなら町中のキャラだって棒立ちの宿命から逃れられない、それがゲーム(幼児が真夜中に広場で紙芝居見てたりするし)

むしろnpcが自分の意思をもって町中を縦横無人にうろつたり毎日違う生活を送ってたりしたら

どこに容量使ってんだよ!!ってキレるレベルじゃないですかい?

私的にはそれ

めっちゃそれ

将棋だってチェスだって戦場を模したゲームでターン制なわけだし、相手の一手を待って自分が動く、これぞ紳士!

(…持ち時間なしのターン制じゃない将棋とかどうなるんだろう?って意味ではちょっと見てみたい)

 

そういうわけでゲームと言えども紳士に行動したい私としては、ドラクエはあくまでもターン制を熱望するわけですよ

ええ、長々つまらんことを垂れてきましたが、全てはアクションができない己のたわごとですよ解ってますよ

 

解ってるからこそ、ビルダーズは楽しめないだろうと思ってました

(ヒーローズとかヤンガス出てるけどヤンガス愛では補えないほどアクションが無理)

(あとグラは綺麗だけど無理、もう少しアニメ寄りのグラの方が好み…ドラクエ8とか10がいい塩梅)

 

あと基本的に、ブロック積んだり壊したりして面白いか?っていうのが、非常に不安な点でしたね

ハマると思うよ、ってオススメされた、レゴもLaQもナノブロックも、ちょっと触って「向いてないな」と悟った身としては

(おすすめしてくださった方、スミマセン)

ハマると思うよ、ってオススメされた、マイクラも、プレイ動画を見ただけで画面酔いし、「向いてないな」と悟った身としては

ちまちまブロックを積み上げて町や城を作ったとして、それをどうしてくれようか?って思わないだろうか

しかも、どうしてくれようか?って思ってる町とか城とかモンスターの襲撃で壊されちゃったりするみたいだし…

どうしてくれようかと思う間もなく破壊されてブロックの山になった惨状を見て、どうしようもないのではないだろうか?

(アクションが苦手なのでもうボロクソに破壊されまくることが前提)

 

これだけを考えると、ビルダーズに対して前向き要素が何一つ見当たらない

見当たらないけどもうポチってしまっていよいよその日を待つばかり、となっている以上は楽しまないと損じゃないか!!

っていう、強引に前向きに考えてみた結果

アクションや戦闘は相棒君に任せよう、町を作るのもまあお願いしてもいいし(破壊された絶望は受け入れがたい)っていう

じゃあお前何するんだよ!?てなツッコミ炸裂の前向き加減ですが、基本、相棒君がやってるのを傍観しとこうっと☆

って思ってたんですよ

 

思ってたんですってばよ

 

それがいざ相棒君が初めて見たら、思ってたよりドラクエ!

もっとマイクラみたいな感じかと思ってたら(発売前ネット情報ではマイクラのパクリ、マイクラのパクリという噂しか聞こえてこないし)

完全にドラクエ!

 

ナ ニ コ レ 素 敵

 

ってなるのに、一日かかりませんでしたね!!ええ!

 

変わり身の早さには自分に定評がある私ですけど我ながらアクロバティック土下座を決めたくらい、完全にビルダーズの虜に!(まだ見てるだけなのに)

それからはもう、ちょっとやらせて、やらせてくれないならちょっとあっち行ってみて、あれ掘って、これ取って、と散々口出しし

ついには「あなた様がお仕事行ってる間だったらちょっと別データで遊んでもいいかしら?」とか言い出し

そのウザさが頂点を極めたのか、

 

もう1本買えや!!

 

とキレられ、結果

今うちにはPS4が二台とビルダーズが二本あります…

 

 

 

 

 

 

 

 

解ってます!!!

阿保なんですか?!阿保なんです!!!と毎日罵倒されても甘んじて受けようじゃないかと思ってるくらいには解ってます!!

でもそれを上回る勢いで無我夢中なんだから仕方ない

10万近い出費でしたが、某夢の国で一泊したらそれくらいになるでしょ

ところがコレは一泊どころか、世界の終わりまで夢の国に無限泊ですよ?どうです?無限泊

そんな脳内理論で己を納得させて、私は廃人になりました

 

 

 

 

で、夜な夜な夢の国に侵食され、「ドラクエやめますか?人間やめますk…」「人間やめます」と食い気味に即答するくらい遊んだので

人間をやめる前の私が抱えていた懸念材料と同じ理由で購入をためらっている人がいるなら、勿体ない!

人間をやめないなんて勿体ないよYou!!

っていうために、今ブログで息巻いてます

(いつもながら前置きなげー)

 

1、アクション苦手でも楽しめます

2、ブロック遊びに興味なくても楽しめます

3、ドラクエです

 

購入したくなりました?無理?

そうでしょうとも、私がそうでしたもん

ではさらにオススメポイントをつらつら上げていきましょう

 

あなたがモンスターのおおきづちが好きなら、問答無用で買うべきです

ドラクエ5以来のおおきづち好きな私でしたが(ぬいぐるみを作ってみようとしたこともある惨憺な結果になったがまあそれはそれ)

のっけからおおきづち推し!このあふれんばかりのおおきづち推しはどうしたことだ?私をおおきづち死にさせたいのか?

ってくらい、おおきづちの痛恨の一撃がクリティカルヒット!

その破壊力は実際に、こ れ で も か ってくらいゲーム中で堪能してほしいところなので

おおきづち好きにはこれだけで大満足をいただける作品に仕上がっていると言えましょう、とだけ申し上げまする

 

それから基本の、破壊&創造、は思ったより難しくないです

何でもかんでもどっかんどっかん破壊するだけでストレス解消、それを並べるだけで達成感

それ以外の何が必要か?って感じですよ

創造力?そんなもの土手の向こうの川にでも投げ捨てておけ!そして海の養分にでもされちまえ!ですよ

 

5×5のマスにブロックを二段積んでドアつけてたき火を置くだけ!ベッドを置いたらあとは寝るだけ!

これを繰り返していくだけで、町は出来上がりますからね

そうなってくると、同じ部屋ばかりだと見分けがつかない、味気ない、ってなるので

たき火の代わりにおしゃれなランプつけてみよう、とか、ベッドだけは寂しいからツボおいてみよう、とかね

そういうささやかな付けたしは後からついてくるのです

ドラクエの世界に浸ってたならツボとか樽とか宝箱とか、無意味に配置したくなってくるというもの、これぞ素晴らしきかなドラクエDNA!!

 

そうこうしてるうちに、窓が欲しいな、とか、ベランダ作れるかも?、とか色々試行錯誤が始まって、もう匠!私は匠!!

なんということでしょう、開始早々は真四角の豆腐建築だった物件がさわやかな中庭の採光を取り込む匠の心意気溢れる素敵物件に!

という自画自賛ナレーションとともににやにや笑いがとまらない

外出先や近所をただ歩くだけで頭はビルダーズモードになり、ポストに突っ込まれる住宅販売のチラシにも心がときめくようになりますよ

現に私、住宅のチラシ今めっちゃ集めてますからね!穏やかな二世帯住宅とか子供の才能伸ばす家とか家族の絆深まる家とか

ドラクエ世界に建てる気満々ですもん

 

さて、では匠よ、それをモンスターの襲撃で破壊されたらどうするかね?

 

って話です

問題はここですね

誰でも愛情や工夫をつぎ込んで建てた家をモンスターに破壊されるなんて耐えられないというもの!

そこで活きてくるのが、3匹の子豚という童話

藁の家と木の家とレンがの家か、なるほどメンドクサイから寝るところだけ確保できりゃーいいや、って感じに

藁で建てた家を狼の鼻息で吹き飛ばされてもあんまり腹立たねえっすわ!!さすが藁の家っすわ!!こっぱみっじーん(笑)

ってなる

 

藁の家は例えです、最初は土で家つくるとこからですけど

そんなもろい建材で真四角に建てた家を壊されても屁でもねえ、そのころにはもう一段上の建材が手に入ってるって寸法ですよ

むしろ壊してくれサンキューベイベー、建て替えの手間が省けたぜ、って言える匠になっています

そうやって藁が木に、木がレンガに、って具合にレベルアップしていくと、もうすでにわが脳内の豚さんは

破壊されまくることに耐性ついちゃってるのでなんの問題ございません

 

事実、モンスターの襲撃だ?!よおっし迎え撃ってやるぜ!いつでもщ(゜Д゜щ)カモーン!ってくらいの城塞都市を作り上げた段階で

堅牢だと思ってた外壁をぶっ壊され、侵略モンスターに町中を練り歩かれ住民阿鼻叫喚、そのまま問答無用で戦闘に突入、

なんと回転切りの攻撃範囲が広すぎて自分の武器で自分の町を破壊してしまう大失態…

っていう地獄絵図を見た私の心境は

 

いやー!やめてー!!潰さないでー!ひゃー、っていうか調子にのってんじゃねーぞコラー!!

やるならやってやるぜ!プレイスキルない○ボタン連打攻撃なめんなー!おわー!!やっべー俺部屋ぶっ潰しちまったぜ

破壊神降臨!モンスターよりも俺様破壊神降臨させちゃったぜどーすんだこれあーもーあかj;らkjf:あ;いdふぉあ

じゃkじぇりあえrまえk:ふぁじぇい…ひゃひゃひゃひゃ…イヤッフゥゥゥゥゥウウウ!!!!(*'▽')

 

でした

すんごい楽しそうだねって言われました(心境は、っていうかもう口に出してる)

ハイ、最高テンションに到達したとき、己のマゾさ加減にはまだまだゆとりがあったんだな、って感心しました

多分、今年に入って一番腹筋が崩壊した事件だったと思います(モンスター襲撃&町大損害ハライテー事件)

 

勿論壊されたショックはないとは言いませんが、それをまた手直しするワクワク感が止まらないっていうか

今度はこう強化してやるぜ、っていう策が次の襲撃にめっちゃ有効だった時の敵の「赤子の手をひねるようだぜ」感は

何にも代えがたい満足度があります

成程、無駄に各地の城を見学してきただけはあるな!私

全然戦術的建築には活かせてないけど戦国武将の気分は十分味わえるので、そういうの好きな人にはオススメ

 

あとは果てしないフィールド探索も、自分でドラクエ世界を創り上げていく快感が止まりません

多分、もう10年早ければ、方眼紙買ってきて自分で世界地図描いてたと思う私

いや、10年前にもエクセルはあるんだからそれ使えよ、っていうツッコミは野暮!紙とペンが至高なのです

その昔ゼルダの世界地図を作製して、友人にソフトと一緒に貸したとき、神か!!ってドン引きされた思い出

うむ、その昔はみんなそうやってゲームに己の持てる知力と気力と活力を全て注ぎ込んで廃人になってたものよ

それをまたこうして味わえるとは思わなかった、良き時代をありがとう!エニックス!あえてここはエニックス!!

(スクエアはそういう泥臭いことを嫌いそうなので、なんとなく…(;'∀'))

 

フィールドの道なき道を行く、それを繰り返して自分で街道を作っていく

草原に土のブロック敷いたり、岩山にはレンガのブロック敷いたりして目的地までちゃんと道にする

立札も行先ごとに建てる

そのうち街道を往復しているうちに、ちょうどこの辺りで夜になるな、って所に宿屋も作らないといけなくなる

なるほど、はるか昔に宿場町とか旅籠とかができた理由が実体験として理解できる(ゲームだけど)

そうやってどんどん道を作っていくと、山で迂回させられるのが面倒なのでトンネルを作る

もしくは山から山に橋を作る

惜しいのは海は不可侵領域なのでそっちには手出しできないところだけどそれでも、現実のトンネルや橋の偉大さも痛感する

先人の健闘に目頭が熱くなる思いをかみしめること請け合い

 

そんな風に世界を自分の手で作っていくと、もう世界そのものに愛着が出てくるので

その辺の野原や平原をどっかんどっかん破壊してクレーターだらけにしたり、鉱物の採取で山に大穴開けたり、

草と言う草、木と言う木を片っ端から採取して見渡す限り何もない風景、とかになったりしてくると

おおおお自然破壊!!これぞ自然破壊!モンスターより私の悪の所業の方が大問題!!!!

資源は大切に!!ひたすら地球にやさしく!!とか、素直に反省したりもする

 

それから暗所恐怖症、閉所恐怖症の人の気持ちもリアルに理解できる(ゲームだけど)

夜はめっちゃ暗いんですゲームでここまで暗くする必要ある?!ってくらい暗い

24時間こうこうと明かりがついてる現代において暗闇が怖いっていうのが今ひとつ解り辛かったけど、確かに暗闇は怖い!

あとうっかりトラップに引っかかって360度全て壁!身動き取れない!いやああああ!っていう状況にもハマる

うん、閉所が怖いって今一つ解り辛かったけど、確かに発狂しそうになるねコレ…

と、今まで醜態を笑わせてもらってきた面堂終太郎くんに全力でお詫び申し上げる申し訳ございませんでしt

て具合に、他人の痛みを解る人にもなれる

 

どうですこれ、ただゲームで遊んでいるだけじゃなく知育!知育にもめっちゃ有効だと思うんですけど!

ってことで、子供を持つ親御さんにも強力オススメ

多分、子供がやってるのを見て親がやりたくなること間違いないので(逆もまた然り)

その節は喧嘩しないように二つ購入を推します二つね、二つ、two!

別にスクエニの回し者ではないですよ

ただ売り上げ次第では、続編も期待できるんじゃないかなということで四方八方にオススメしてるだけですよ

 

まだ今のソフトも終わりが見えないくせにもう続編の話をしてしまうこの貪欲さはどうよ?!

 

本当に終わりが見えないので困ってるんですハイ

ストーリー自体は軽めなので、そんなに血眼になって消化しなきゃ!って張り付いてやるものじゃないです

あ、軽めっていうのは手ごろな短さ、っていうことで内容はめちゃくちゃ濃いですから、ご安心を!

とにかくストーリーは十二分に手ごたえがあり(だから続編に期待が高まる)シナリオも随所にドラクエ風味

絵柄がかなりキャッチ―だけど、ストーリー的には今回もえぐいのぶっこんできたな!(個人の感想です)

っていういつものドラクエブランドが神がかり!BGMも脳内麻薬の役割を果たしまくり、まさに今30周年なんだな

と、ドラクエの隣人と歓喜の歌も大合唱するわってなもんですよ

 

でストーリーが終わっても私の世界創造が終わらない、っていうのが果てしない

冒頭の写真は、2章をクリアした時にうっかりとれたスクショですが(ほかのスクショもろくなものがなかった)

これでいうと、クリアしたのに何が終わってないかっていうとですね

まず、真ん中の建造物が私が造ってる途中の城塞都市(になる予定)、これヘルコンドルにぼっこぼこにやられたので手直ししてから

二階三階を作って城にして屋根付けて、城塞にしますよね

で、その周囲にぐるりとドラクエふうの街並みを建設予定

周辺の土も掘り起こして茶色の土に埋め直して緑の種を植えないといけないし、広大な紫色の毒の沼地も埋め立て浄化しないといけないし

浄化したら掘り起こして清らかな水を流し込んで美しい湖に変えないといけないし…、って

いけなくはないんですよ?クリアしたら主人公は次の章に移動するので、いけなくはないのでただの自己満足なんですが

この一場面だけでも、それらの作業にかかる労力を考えると「はてしねええええ!(喜)」ってなるのに

世界はまだまだ広いので、ボロボロになったシェルターや家を再建したり建造物の名残を再建したり

トンネル整えたり、各地に町造ったり、村造ったり、庭園作ったり、もうとにかく隅々まで手を入れたい!!!

って思ってしまうビルダーズ脳

 

果てしないのでとにかく先にストーリー終わらせよう、と思って、今3章やってますが、これまた楽しい!

どこをとってもはずれがないので隅々まで遊び尽くせる気がしないハイクオリティ

ストーリー早く終わらせたい、という意気込みでプレイしているにもかかわらず各章100日以上かかってます

タイムアタックは30日、とかなので3倍の時間かかってることに…急いでるのに…急いでなかったらまだ1章終わってないなこりゃ

ていう、もうこれだけですっげー心が豊かになる!!

具体的には6800円の百万倍くらい心が豊かになる!それが廃人の生きる希望っす!

生きる方向間違ってるけど気にしない

多分ストーリー全クリアしちゃったら二周目に突入しそうだけど、気にしない

 

気にしないけど、文字数が1万越えてきたのでそろそろ文字数制限を気にしないといけない・・・

 

えー、つまり

1万文字をこの一言に集約します、「ドラクエビルダーズは神ゲー!!」

恐れずに言わせてもらうなら、個人的にはナンバリングさえも越えた神ゲーになりました

ゲーム性だけじゃなく、ストーリーも演出も、隅々まで神がかっていると言っても過言ではない

不便な点や至らない所など、不満は言い出したら切りがない、ってくらいありますよ?

ありますが、神ゲーとは不満が一つも出ないゲームを神ゲーと呼ぶのではなく

不満は多々あるもののそれを熱意でねじ伏せるほどに霧中になれるゲームをこそ、神ゲーと呼びたい!

そしてビルダーズ4コマを描きたくてしかたがない…

 

お前DQ10の4コマも放置っぱなしやんけ!というツッコミは重々承知(;'∀')

 

私は何かを生み出してくれる神たちに最大の敬意を払いながら、それに触発されて自分の中に生まれる創造物を

何かしら形にしようとすることで生きる証を立てたいんだなと気づかされた逸品です

だからこそ、どんな人にも創造の素晴らしさと、それに病み付きになる楽しさをおすすめしたいのだと思います

こんなにも作るって楽しいんだ♪と素直に神が羨ましくなるゲームです

少しでも気になったらぜひ手に取ってみてくださいネ

 

 

 

 

 

よく恥ずかしげもなくこれだけ駄文垂れ流したな!ってくらい、まとまりのないたわごと羅列ですみません

本人的には吐き出してスッキリしました

スッキリしてから改めて思うに、こんなに熱中できるゲームとの邂逅もなかなか貴重だという事、なので是非に続編を!

ナンバリング全作やってほしいところだけど、天使ツアーズのブログとしては9推しでしょうか

神様を復活せよ!!で、各ダンジョンに散らばったボスを再集結させて神様ふっかーつ!

素人の浅はかなたわごとですが、夢は広がりまくりでまた止まらなくなりそうなので、この辺りで…

 

購入を迷ってる人の背中を押したい!って思ってだべり始めましたが、押した先が崖じゃないといいな、と

思いつつ、またミカのお宅訪問、再開したいと思います

 

 

 

 

 

…そうそう、アメーバピグライフの3DS版かwiiU版が出たら絶対買うのに、といいながらだらだらプレイした数年、

よおっしそろそろ本気だしてムーミン谷つくっちゃうゾ☆

って最近更地にしたピグライフの農園ですけど、ビルダーズのおかげでやっと完全に卒業することができました(;'∀')

 

 

 

 

 

 

 

さあ一緒にビルダーズハイに飛び込もうぜ♪

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宝と石とじいちゃんと1

2016年02月10日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ウイ 「絶対ミカちゃんとか喜ぶと思ったんだよねー」

ミカ 「宝飾品って、そっちじゃねえからな?!」

 

 

 

 

 

 

  

ミカのおじいちゃんが、ウイたちをミカの友達として認めた経緯がちょっと弱いかな?と思ったので

急遽、「宝と石と」のSSを作りました

ついでにSS読まない派の方にも補足として、「宝と石と」の4コマバージョン

思いっきりネタギャグにふってます

 

 

 

 

 

 

 

そらとぶくつ、はⅣとⅤに出てきたアレです

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宝と石と

2016年02月04日 | ツアーズ SS

大いなる友情と信頼の証には、惜しみなく褒賞を。

 

…関わりあうすべての人間にそうして資金を回していくことで、発展と成熟が望める世界で生きてきた老侯爵は

孫の友人らにもそれをして当然だと考えている。

だが、簡素な服をして精一杯着飾ってきたという認識の彼らに、あまりにも贅沢な品は目の毒になりはしないだろうか。

可愛い孫だ。

彼が初めて「友人」という絆を結んだ存在は、何よりも尊い。

だからこそ、慣例という名のもとに贈る金品でもって彼らの絆を壊してしまうことは、何よりも愚かだと思える。

さりげない装飾品なら良いだろうか。

それとも、物ではなく知識や技術の援助、あるいは地位の確立という方が良いか。

茶会に招いた彼らと談笑をすることで、その人となりを知り、これならば率直に話をしても良いだろうと判断し

老侯爵はさりげなくその旨を告げてみた。

それに対する返答は、実に興味深いものだった。

 

 

■ ■ ■

 

 

一応、彼らにも受け入れやすいように、「帰りには土産を用意しようと思うが、何がいいかね?」と、軽く尋ねたが

これは老侯爵にとって、孫の反応を窺うための第一声だ。

彼が嫌悪や不快感をにじませるようならば、即座に別の手を打たねばなるまい。

そう考えての事だが、相変わらず彼は、一切の感情を持たない人形のようにその場で静止している。

幼い頃から、そうだった。

彼の内面を知る事は、おそらく、世界の創生を知る事よりも不可能なのに違いない。と、昔から手を焼いていたが。

老侯爵の申し出に驚いていた友人らが、救いを求めるように孫に話しかけだすと、状況は一変した。

「大いなる友情と信頼の証には、惜しみなく褒賞を、…という言葉がある」

と、友人らに老侯爵の意図を説明する姿は、普段の彼と何も変わらないのに。

それをただ黙って見守る事しかできず、胸が締め付けらるような思いにとらわれる。

良くできた孫だ。

この己の跡継ぎとして何の申し分もないほどに、公爵家の教育を素直に受け入れ、運命に従うように成長した。

間違いは一つとしてあってはならない生き方を強いられ、成長していく彼を傍で見ていて、…日ごとに募る不安は

老いていく身のなすすべもない弱みだ、と一蹴していた矢先。彼は暴走した。

あの子はもう自分の意志でここへ戻ってくることはないのかも知れない、と一時は最悪の場合をも考えたが、

律儀に、己の所在と、関わった事態の収拾を報告してくる様子には、逆に憐れみさえも覚えたものだ。

この子は、逃げ出した先でも逃れられない生き方を選択しているのか、と。

早々に連れ戻してやるのがいいか、それとも解放してやればいいのか、答えがでないまま悩み続けていれば、

ある日突然、手元に戻ってきた。

まるで何事もなかったかのように、以前と変わらぬまま接してくる様子には、あれを「なかったこと」にしたいのか、

と勘ぐってもみたのだが、こうして今日のように「友人」を連れてくる、という行為を見てみれば、そうでもないようだ。

とにかく、つかみどころがない。感情をもたない人形の様だ、と思えるところはまるで変わっていない。

友人たちに、貴族社会の慣例を説いているところも、教師に教わったそれをそのまま畳みかけているだけに過ぎない。

それが、この胸の痛むところだ。

だが、一通りの話を聞き終えた友人たちは、一切の迷いもなく晴れ晴れと笑った。

「なるほどなるほど、それがミカちゃんの日常なんだね」

「お茶菓子出す感覚で宝石とか出してくるんだな」

友人に、わけわかんねーなー、と笑い飛ばされても、そうだな、と平然と返している。

「そんなのだったら、そりゃ馬五頭くらい、ぽぽーいって贈っちゃうのへっちゃらだね」

「あー、そういうことなー」

「大いなる友情の証だもん」

「なー」

「なぜ、にやにやする…」

「まーまー、ウイたちは解ってるって」

「馬とか牛とかじゃ全然足りないくらいだってのも解ってるって」

「馬は受け取れなかったけどミカさんの友情は、ちゃんと!ちゃんと受け取ってますから!」

「うるせーなー、もう二度と贈らねえよ」

「解ってる解ってる」

「大丈夫、大丈夫」

「だから、なぜにやにやする」

いや、平然としているようで、何やら様子がおかしいような気がしないでもない。

友人たちとやりあっているときのミカヅキは、とても複雑な感情を持て余しているかのようにぎこちない。

それは、侯爵家の次期当主という体に、17,8の少年の心が上手くかみ合っていないかのような違和感。

それを見ていて、老侯爵は、友人たちが言っていたあることを思い返す。

ミカは冒険者仕様の方が口数が多い、とか、家ではおすましさんだ、とか…。

「でも俺たちさー、何をどのくらい貰ったら失礼じゃないのかとか解んねーし」

「そーなんだよね、ミカちゃんはいっつもどーしてるの?」

「別に?出てきたものをそっくりそのままいただいて帰るだけだ」

「うひょー!!ふとっぱらー!!」

「…そういうのも太っ腹っていうか?」

「じゃあアレだよ、大きいつづらと小さいつづらが出てきたらどーすんだよ」

「どっちも頂く」

「その選択はなかった!!」

「いや待て!まだだ!銀の斧ですか?金の斧ですか?って聞かれたら?」

「はあ?銀だろうが金だろうが、頂くが?」

「ぶっぶー!ここは、どっちもいりません!って答えて、金の斧と銀の斧と銅の斧、3本取りを狙うとこなんだぜ!」

「ああ?!なんでだよ!どっから出てきたんだよ、銅の斧!」

「なるほどー、庶民の知恵かー」

「違うだろ、今そんな話はしてねえ!」

「なんでも貰えばいいってもんじゃねえよ?な?」

「な?じゃねえよ、なんで説教始まってんだよ!」

手土産には何がいいかを尋ねただけで、これほど賑やかに楽しめるのだから、確かに口数も多く(言葉遣いも悪く)なるだろう…。

長く屋敷を空けていた孫が戻ってきた、その変貌は、この仲間たちがいなければ知ることはできなかった。

だからこそ、この4人のやり取りをただ黙ってやり過ごす。

ひとしきり騒いでおいて、急に、「しまった!」」という空気になるのも、もう何度目のことか。

それを見ているだけで、いつも彼らといる時はこのようにして賑やかであること、それが「普通」になってしまっていると解る。

ミカヅキが得た、「普通」を、垣間見る。それこそが、この老いた侯爵には、何にも代えがたい「褒賞」であること。

彼らには、知られない方が良いことだ。

「うるさくして、ごめんなさい」

「いやいや、楽しそうで何よりじゃよ」

そう、ミカヅキがとても楽しそうだ。

「はい、ミカちゃんのおかげで楽しいです」

と、素直に笑顔になった少女が、だから、と続ける。

「ウイはお屋敷にこれてとても楽しかったので、宝石はいらないかなー」

「あー、そだなー、宝石とかもらっても困るなー」

「は、はい、私もです」

そう三人の意見が一致していることに、興味を持つ。

その主張が、清貧、という精神に基づくものであるのかどうか、という所が気になったからだが。

「それは、面白い。なぜ宝石は困るかね?」

と尋ねれば、困る、と口にした少年が、あっけらかんと返してくる。

「だって、高価な宝石って維持するのにも、費用かかるじゃないですか」

その費用を捻出する労力が勿体ない、という主張には、思わず絶句する。

「そっちに金かけるくらいだったら、ほかにもっと有効な方に使いたいから、かな」

「ほほう?」

「わ、私も同じです、置くところもないし、身につけてるのはもっと怖いし…」

「宝石は見て、わーすげー、って驚くくらいがいいかな」

「そうですね」

そういわれれば、確かに、その目線で宝飾品などを扱うことを考えたことはなかったな、と考える。

庶民の生活に必要なものではないことは解っていたが、それを本人たちの口からあえて聞くことがなければ

本当に「解る」ということができていただろうか。

そんな事が頭をよぎったのは、何気なく

「なるほど、欲しい、と言うものではないということかのう」

そんな質問を投げかけたからだろう。

「いや、欲しいのは欲しいっす」

と、即答され。

侯爵として所有地を回り、そこにいる人々の暮らしぶりをこの目で見て、彼らの話をこの耳で聞くことが重要である、と

長年それを行ってきた身ではあるが、こうまで率直に庶民の声を拾えていただろうか、と自問に口を閉ざす。

「なんていうか、そのー、清らかな心で、宝石は要らないとか言ってるわけじゃないんですけど…」

と、申し訳なさそうに切り出されて、それを不快ではないという証に、一つ頷いて先を促した。

「正直、お金持ちの人は羨ましいし、裕福な街とかに住んだり、不自由ない生活したりとか、思わないでもないです」

実際、田舎から出てきて大都市の豊かさには、自分の村の境遇を思わない日はなかったという。

自分の力で手に入れられないものは、持っているべきものではないのだ、と親に言い聞かされて育った。

村を出るまではその教えを疑ったこともなかったが、外の世界には理不尽なことばかりがあふれているように思えた。

旅をしながら雇われた先では札束をばらまくような無駄に豪華な生活ぶりを自慢してくる輩にも、妬み嫉みに苦しむこともあったが。

「けど、ミカに会って、色んなことを教えてもらったんで」

金を大量に持つことの、重み。

金貨一枚にのしかかっている責任は、人ひとりが背負いきるものではないという事。

その価値に見合うだけの働きができない者は、自滅するしかない。

自滅しないまでも、持たざる者からの怨嗟は幾重にもその者を取り囲み、呪詛を集め続けることは想像に容易い。かつて自分がそうだったように。

だから。

そんな輩の事は放っておけ、と、ミカヅキが言うことで、考えが変わった、と彼は言う。

「宝石の事もそうだけど、それをキチンと管理できて錆びたり盗まれたりしないように維持することもできる人が持つべきだって思える」

資産も技術も伝統も、その潤沢な資金で保護し、後々の世界にまで遺すことができる者たちの役目。

そうして、世界は守られているのだ。

清く正しいばかりではなくとも、上に立つ者にはそれだけ背負うものも大きい。

そのことを、計り知れない重責を負っているミカヅキという人物と旅をすることで気づくことができた。

「じゃあ、俺の役目は何かな、って考えたら、やっぱりミカを支えていくことだな、って解ったんで」

下にいる自分には、自分にしかできないことがある。世界は、人と言う組織によって成長する一つの生き物だと、感じた。

自分には、自分の役目がある。そう思えるだけで、どれほど自分の価値が高まっていくことか。

「妬み嫉みに煩わされてる場合じゃないってだけです」

自分は清貧ではない、と告白して、人のもつ醜い部分を認めながら、それを払拭してくれたのはミカヅキだ、と言う。

確かにそこに至るまでの話は、侯爵家の帝王学に通じるものがある。

それをミカヅキの言動によって、この少年が開眼したということなら、ミカヅキの中に侯爵家は生きている。

逃れられない運命に縛られながら、決してそれを捨てることができない孫を憐れに思ったこともあった。だが。

今、その迷いを希望に変えられることが、この目の前にいる子らによってもたらされた奇跡だと思う。

「私は、昔から弱虫で村でいつもいじめられてました」

そう話してくれるのは、おとなしく、なるほど気弱そうな少女だったが。

「そのことで、いつも父に言われていたことがありまして」

人からもらった悪いものは、その場で捨ててしまいなさい。

人からもらった良いものは、何十年先までもお返ししなさい。

他人からもたらされる悪い感情を自分の内にため込まないように、という父の教えだったことが、今、別の意味を帯びている、という。

「ミカさんに、世界中のどこにでも連れていく、って言ってもらったことがあります」

その言葉で、初めて、世界を意識し、世界を意識することで自分が強くならなければ世界へ出ていくことができないと思った。

誰かに任せるのではなく、自分が行うことの意義を知った。

「そして強くなるために、私に足りないことも、できることも、ミカさんが教えてくれたんです」

それは、私にとってどんな宝石よりも、欲しくてたまらないものだったんです。

そういった彼女の気持ちは、痛いほど解る。

大きすぎる資産に囲まれ、人も領地も宝石も栄誉もあまりある地位にいながら、この老侯爵の欲しかったものは、たった一つ。

ただ一人の孫の、未来だ。

「だから、あの、それのお返しに精一杯尽くしたいので、宝石をもらってしまうのは、困るん、です…」

ごめんなさい、と小さく頭を下げる様子に、勿論怒ってなどいないから謝らなくとも良いよ、と答えてやれば安心したように

他のみんなと顔を合わせる。

それが合図であったかのように、もう一人の少女が、そうだね、と口を開いた。

「じゃあ皆がお土産に欲しいものは、一つだよね」

仲間との絆、それが間違いなくつながっている証に、一つ、という言葉に三人が頷く。

それを代表するように、少女は続けた。

「ミカちゃんと一生友達でいることを、いいよ、って言ってもらえることです」

それが欲しい、と言われ、老侯爵は晴れやかに笑った。

「否応もない」

そんなことか、などとは言わない。

それが、彼らにとってどれほどの価値ある宝であるのかは、もう明白だ。

「では儂からも頼もう。一生、ミカヅキを傍で支えてやってくだされ」

孫の行く末を見ることのできないこの身の代わりに。

輝かしい未来をもたらしてくれた、希望を見る。

ただ黙ってこの成り行きに身を任せている己の後継者に、向き合う。

「ミカヅキ。良い友を得たな」

多くは語るまい。ただその一言に、これまでの彼の奔走を称えた。

「はい」

変わらず、感情のない平坦な声が返ってきたが。

屋敷を飛び出したあの日から、初めて、孫は笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石は堅物、ミカのコト

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私が荒くれ者になった理由、完

2016年02月03日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ウイ 「まー、そんな事にも全力なのがミカちゃんらしいよね」

ヒロ 「まったくだ、俺はそんな事に全力とかぜってー無理だ」

 

 

 

 

 

 

  

ウイヒロ的には、そんなどーでもいいこと、ってニュアンスを含んでいるのが

ミカのおぼっちゃまから荒くれ者になった理由、復讐、もとい強敵との出会い

大体ミカが執念を燃やすのは「仕返し」が主な気がしないでもない

 

二人は旅の間に薄々それにも気づいていたけど、実際そこまでやる?!っていう目線なのは、

今回こうしてミカの家に来て、お坊ちゃまっぷりを実感したり、召使やお爺様に会ったりしたのが大きいです

 

が、ミオは純粋に、ミカの向上心を称賛してます

勿論、旅の間のミカと、屋敷にいる時のミカの真逆なくらいの落差は実感しているんですが

根が夢見る少女なので、なんかこう中二病的なフィルターがかかってる模様(;'∀')

 

ミカはミカで、これお爺様がいる前で暴露しちゃいけなかったんじゃないかな?ひょっとして…、と

(ウイたちがフォローに困ってる状況がまた痛い)

やや己の過ちに身動きがとれなかったところ、ミオのキラキラ発言に救われた感じ…

 

この記事の前にアップしてた4コマだとミカの喜び具合がちょっと弱いかな、と思ったので

オチを変えて改めてアップしなおしました(目にしてくださったお方様には、ややこしくてスミマセン)

オチの為だけにウイたちの行動がぶれちゃったりするのもどーなのかなーとか悩みながら

あーでもないこーでもない4コマ描いてます

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、そこはそれ臨機応変、てことで

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天使御一行様

 

愁(ウレイ)
…愛称はウイ

天界から落っこちた、元ウォルロ村の守護天使。
旅の目的は、天界の救出でも女神の果実集めでもなく
ただひたすら!お師匠様探し!

魔法使い
得意技は
バックダンサー呼び

 

緋色(ヒイロ)
…愛称はヒロ

身一つで放浪する、善人の皮を2枚かぶった金の亡者。
究極に節約し、どんな小銭も見逃さない筋金入りの貧乏。
旅の目的は、腕試しでも名声上げでもなく、金稼ぎ。

武闘家
得意技は
ゴッドスマッシュ

 

三日月
(ミカヅキ)
…愛称はミカ

金持ちの道楽で、優雅に各地を放浪するおぼっちゃま。
各方面で人間関係を破綻させる俺様ぶりに半勘当状態。
旅の目的は、冒険でも宝の地図でもなく、人格修行。

戦士
得意技は
ギガスラッシュ

 

美桜(ミオウ)
…愛称はミオ

冒険者とは最も遠い生態でありながら、無謀に放浪。
臆病・内向・繊細、の3拍子揃った取扱注意物件。
旅の目的は、観光でも自分探しでもなく、まず世間慣れ。

僧侶
得意技は
オオカミアタック