ミカ 「我が妹ながら勝てない戦いはしないと言う姿勢は天晴」
ヒロ 「そこかあ」
お貴族様にとって学習発表会ではほんの些細な失敗も命取り!
大衆の前で恥をかくことは死を意味すると思え!
と言うのは大袈裟ですが、それ相応の覚悟で挑む祭りです
当然、安全策を最大に!勝てぬ戦いはせん!
いかに見栄えが良く確実に成功するかに全力を捧げます
そんな思惑で、裏庭の東屋は人気です
学習発表会…、現代で言うと授業参観、と言うより文化祭みたいなものかな
いくつかある講堂では生徒達の演目のプログラムが組まれ
校舎の教室では作品の発表が展示されたり生徒が活動してたり
庭のあちこちでそれぞれの目的に合わせて場所を占拠したりしてます
それを観に来た人たちがパンフレットを見ながら
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、とうろうろしています
ミカも当然学生時代にはこれを経験していて優秀な成果を残しているわけですが
「俺様は優秀だけど、あの妹はどうかな」
(これは嫌味ではなく、全く交流がないので本気でわからない)
と、妹の学習発表がなんであれ、万が一にも失態を見せたときには
自分がフォローしなくてはならないこともわかっています
失態がないとしても、お節介な教師や賓客らが
「では兄上様の腕前も拝見」
とか言い出そうものなら(確実に言うだろう)それにも応えなくてはなりません
そう言う諸々を警戒して、自分が対応できないアクシデントには
ヒロにフォローして欲しいと思っていての
今回の話になります
招待状が来てからここにつなげるまでものすごくかかりましたが!
そういうことなんですよー