夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ACアダプターのノイズ対策

2024-12-14 04:44:44 | オーディオ
■HUBにノイズフィルターを入れてみる
オーディオをやっていて悩ましいのが電源のノイズ対策である。
特にPCオーディオ、ネットワークオーディオになってから、ACアダプターを使う機器が増えた。
機器の付属してくるACアダプターは当然スイッチング電源である。
これが音に悪影響を及ぼすというのは今や常識になっている。
そうなると、ACアダプターに対策を施したいところだが、トランス電源となると場所も取るし高額でどれにでも使うというわけにはいかない。
自分の場合は、肝となるPCとDACにトランス電源を使っているが、その他の機器にはローノイズのスイッチング電源を使っている。
具体的には、価格のことを考えるとiFi AudioのiPowerⅡぐらいしか選択肢がない。
iPowerⅡの場合、出力電圧は固定なので、電圧が異なる機器には使えない。
iFi Audioには、ACアダプターに接続して使うiPurifier DCというのもあって、これは付属のACアダプターを利用して使うノイズフィルターだ。
iPurifier DCの場合、対応電圧に幅があるので、ACアダプターが変わっても対応電圧内なら使うことができる。
自分もiPurifier DCと2代目のiPurifier DCⅡを持っているのだが、このiPurifier DCⅡがiFi Audioのカタログから落ちてしまった。

それで、汎用性のあるACアダプター用のノイズフィルターはないものかと調べていたときに見つけたのが、使っているDDCと同じメーカーで作っているPetit SusieとPetit Tank Solidである。

Susieの方は純粋なノイズフィルターだが、Tankの方は電圧の変動に対応するキャパシタのようなもので、その2つを直列に接続して使用すると効果が高いらしい。



先日PC周りにNETGEAR製のHUBを入れたばかりだが、NETGEAR製のHUBにこのSusieを導入したら、かなりの効果があったという記事を見つけた。
ちょうど汎用性のあるACアダプター用のノイズフィルターがほしかったところでもあり、何せ価格がリーズナブル。
Petit Susieの方にも固体コンデンサーを使ったSolidバージョンがあったのだが、ノイズフィルターの方に固体コンデンサーを使ってもあまり差がなさそうだったので、こちらはノーマルバージョンにした。


価格が安い分見栄えはあまりよくないが、専用のスタックケースを使うと、なかなかコンパクトかつ見栄えよく収まるので、この際買ってみることにした。


■Petitシリーズの効果
届いたPetit SusieとPetit Tank Solidは想像以上に小さかった。
早速組み立てにかかったが、Petit SusieとPetit Tank Solidは保護用の半透明熱収縮チューブに覆われているので、ケースに取り付けるにはこの熱収縮チューブを外さなければならない。
これが思った以上に難航。
熱収縮チューブが厚すぎて、中の部品を傷つけないように取り外すのが大変だった。
組み立てマニュアルなんて付いていなかったので、商品写真を参考に組み立てた。
上から、次のような組み立て方になる。
 ○ナベネジ
 ○ケースアクリル板
 ○ケース付属のプラ柱(長・両側メスネジ)
 ○Petit Tank Solid基盤
 ○多段スタック用プラ柱(上側オスネジ・下側メスネジ)
 ○Petit Susie基盤
 ○ケース付属のプラ柱(短・上側オスネジ・下側メスネジ)
 ○ケースアクリル板
 ○ナベネジ
ケースといっても、横ががら空きで埃よけにならないので、対策が必要だ。
昔使っていた雑誌付属のミニアンプのカバーを思い出したので、何かいい物はないかと考えてひらめいた。
クリアファイルをコの字型に切ってかぶせればいいんじゃないか。
これは後ほどやってみよう。


出力のケーブルは、Petit Susie、Petit Tank Solidとも同じ方向にした。
出力ケーブルの長さがそこそこあるので、同じ方向に出力ケーブルを配置しても上と下の基盤を直列に接続することができるし、この方がケーブルが出っ張らず、コンパクトに収まる。
さて、直列につないだ場合の順番だが、とりあえず
ACアダプター → Petit Susie → Petit Tank Solid → HUB
の順番にして聴いてみた。
順番の入れ替えは、ケーブルをつなぎ替えるだけで簡単にできる。


正直価格も安いし、使用するのはHUBだし、その効果はあまり期待していなかったのだが、思いのほか音に変化があった。
低域がかなり厚くなり、音に力感が出る。
その反面、やや繊細さに欠ける感じになり、音の広がり方が小さくなり、音がヘッドフォンの近くに集まっている感じなる。
音の厚さに隠れてあまり気がつかなかったが、ノイズ感もかなり減っている。
HUBを導入して、すっきりとした感じになったがやや躍動感に欠ける音になったと感じていたが、その反対方向の変化になった。
聴いていて楽しいのは、Petit SusieとPetit Tank Solidを付けた方だが、もう少しすっきりした方がいいか。
これまでの経験上、新品の機器については通電してしばらくすると音に変化がある場合が多いので、しばらく通電した後で確認してみる。

24時間ほど通電後、音を確認してみるとやはり変化が感じられる。
ちょっと厚ぼったい感じがとれ、すっきりした、見通しのよい方向に変化した。
これはいい方向での変化になった。
試しに、Petit SuiteとPetitTankSolidとの順番を入れ替えて、
ACアダプター → PetitTankSolid → Petit Suite  → HUB
という形にしてみたが、聴感上感じられるような変化はなかった。
Petit Suiteのみ、PetitTankSolidのみという構成も試してみたが、Petit SuiteとPetitTankSolidとを直列でつないでみたときと大きく変わったという感じはしない。
どちらも単独で使うと、おとなしい印象に感じられる。
最終的には、一番最初に試した構成に決定した。
ACアダプター → Petit Suite → PetitTankSolid → HUB
当初の予想に反して、かなりいい方向に変化したので満足している。

■Wi-Fiルーターの位置を変えてみる
PC周りにNETGEAR製のHUBを入れたのだが、Wi-Fiルーター付属のLANケーブルの長さの都合上、Wi-Fiルーターの真横30cmのところにHUBを置かざるをえなかった。
この位置だと、さすがにWi-Fiの電波のHUBに対する影響が気になる。
ずっと気になっていたことなので、この際LANケーブルを買って、Wi-Fiルーターの位置を変えて、ルーターの受信スピード向上とHUBのノイズ対策の同時に狙ってみることにした。
ついでに、埃よけとポートのノイズ対策を兼ねて、HUBの空きポート用のキャップも購入してみる。

現在のWi-Fiルーターの場所はPCデスクの机上にある。
親機は隣の部屋にあるので、このWi-Fiルーターは子機アクセスポイントとして使っている。
親機の方向にものがたくさんあるので、Wi-FiルーターをPCデスクの上棚に移動して、少しでも受信環境を改善したい。
この位置だと、HUBとの距離もある程度離れるので、精神衛生上はいい。
小型軽量のWi-Fiルーターなので、LANケーブルの自重に引っ張られてうまく設置できないかと思っていたら、LANケーブルの自重が意外と軽く、高い位置でもちゃんと設置することができた。
あとは埃よけのキャップとHUBの空きポートに挿した。
キャップが余ったので、Wi-Fiルーターの有線LANの空きポートに使ったら、キャップを無駄なく使い切ることができた。
音の変化はそもそも期待してなかったが、全く変化は感じられない。
ネットワークオーディオにおいては、まずHUBを導入すること自体が先決かつ重要だということを確認できた。

■結果には満足
Qobuzを聴くために、いろいろと試してきたがここでいったん終了。
当初の予定より大幅にデスクトップシステムに手を入れることになったが、結果としてはかなり満足のいく結果になった。
追加の費用を払ってAudirvanaを使わなくとも、満足のいく音でQobuzを楽しむことができる。
これ以上手を入れるとすれば、ストリーマー導入、機種はZEN Streamer一択だ。
Qobuzとの機能的なマッチングがあまりよくないので、当面ZEN Streamerの導入は考えていない。
導入を検討するとすれば、ZEN StreamerがQobuzにフル対応した場合か、日本でTIDALが正式にサービス開始をしたときかになると思う。
現状ではPCオーディオメインなので、ROONの導入は費用対効果でメリットがあまりない。
PCオーディオから本格的にネットワークオーディオに移行するのならば別だが、そうするといろいろと沼になりそうなのでやめておく。
今後は、機器の更新時に、なるべくシンプルな構成にシフトしていきたい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿