夜の翼

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デスクトップでWiiM Proを使ってみる

2024-12-01 04:44:44 | オーディオ
■デスクトップでWiiM Proを試聴

Qobuzのために昨年のブラックフライデーセールで買ったWiiM Proはとりあえずメインシステムの一部になった。
しかし、なかなかリビングにあるメインシステムでQobuzを聴く機会がない。
同居する家族がいるので、なかなか使いづらいのである。

一方、デスクトップ環境の方は何とか整ったものの、Qobuzハイレゾストリーミング再生時のプチノイズがやはり気になる。
WiiM Proをストリーマーとして使ったら、ノイズは消えるのかな。
そんな疑問を持ったので、まだ試していなかったデスクトップ環境でのWiiM Proを試してみることにした。



接続自体はあっさり終わった。
音を聴いてみると、ノイズらしきものは感じられない。
ただ、これまでDDC経由やDiretta経由で聴いてきた同じ音源を聴いているのに、何か別な物を聴いているように感じる。
音楽に力感というか躍動感が全くといっていいほど感じられない。
「生き生きとした」という形容の対極にあるような音で、「眠い音」というよりは「死んだ音」といったほうが適当かもしれない。
要するに、音楽を聴いていて全然楽しくない。
これでは、デスクトップ用にWiiM Proを採用することはできない。
数千円のDDC経由で聴いた方がはるかにましというか、WiiM Proを使うこと自体がそもそも選択肢にならないほど差がある。
この結果はちょっとショックで、ネットで調べてみたが、WiiM Proをストリーマーとして使って同様の感想を持った人がいたので、自分だけではないようだ。
メインシステムで聴いた時にはこれほど悪い印象はなかったのに、どうしたことだろう。
音楽を聴いてよいと思う音の要素が、ごっそりと抜け落ちているような印象だ。
好きな音楽をより楽しく、気持ちよく聴きたいからオーディオ環境を整えようとしているのだが、WiiM Proから出てきた音には久しぶりにショックを受けた。
レンジが狭いとかノイズが多いということでもないのに、あそこまで躍動感のない「死んだ音」を聴いた記憶がないかもしれない。
たぶん、音楽の一番「おいしい」音の成分が出ていないのだろう。
機能的な面では、192kHz/24bitが出力できるようWiiM Homeで設定しているのに、192kHz/24bitの曲がDACには96Hz/24bitで出力されるという現象があったが、WiiM Proは出力上限を光(WiiM Home上は「S/PDIF」)と同軸で分けて設定できるようになっているので、単純に設定ミスかもしれない。
これについては、デスクトップでWiiM Proを使う気はないので、もはやどうでもいい。

これだけ差があると、もう迷うことなくDDC経由でQobuzを聴くことに決まりだ。
WiiM Proを取り外し、DDCにケーブルをつなぎ直して、あらためてQobuzのオフィシャルプレイリストを再生してみる。
そうだよ、音楽を聴くならこうじゃないといけない。
音楽を聴いて楽しいと思えないようなものは、オーディオとは呼べない。
その意味では、数千円のDDC FX-D03J+は間違いなくオーディオ機器だ。

■テレビのデジタル音声出力にiPurifier S/PDIF
デスクトップで不用となったWiiM ProとiPurifier S/PDIFは、メインシステムで使うことになった。
iPurifier S/PDIFは、WiiM Proに使うことも考えたが、テレビから出力される音声にやたらとプチノイズが入るので、テレビの光デジタル出力の方に使ってみる。
いままでiPurifier S/PDIFは同軸出力か同軸と光の同時出力で使っていたので、光出力のみで使ったことはない。
同軸で出力しないと、同軸入力端子にiPurifier S/PDIFを挿して固定できないので、床置きになってしまうが、iPurifier S/PDIFに付属している光ケーブルが短過ぎる上に硬いので、ちょうどいい場所に置くことができない。
この問題は、BDP-105DJLの空いているRCA端子にiPurifier S/PDIFを挿して固定することで解消すればいいので、光デジタル入力端子の近くにある7.1ch用のアナログ出力端子を使うことにする。
BDP-105DJLのヘッドフォン出力でiPurifier S/PDIF装着後のテレビの音声を確認してみたが、ノイズは全く入らないクリーンな音だ。
Qobuz再生のときはトラブルの主な原因だったiPurifier S/PDIFだが、テレビからのデジタル音声出力のようなサンプリングレートの低いPCMフォーマットだと問題なく使うことができる。
問題があるとすれば、192kHz/24bitのようなハイサンプリングレートのフォーマットだから、そんな音声が出力される可能性のないテレビからの音声出力に使うのが適材適所ということになるのだろう。

以前やたらとプチノイズが入っていた配信動画の音声を確認してみたら、You Tube、Netflix、Amebaともノイズが入らず、遅延もない状態で音声を聞くことができる。
ブルーレイレコーダーに録画したテレビ番組も再生してみたが、こちらはHDMIで接続しているので別系統になるが、レコーダーにはAV Pure機能が付いているので、音声だけがHDMI経由で出力される。
当然何の問題もない。
問題があるとすれば、この状態でテレビの音声を聞くとノイズはないが、なぜか音声が遅延してしまうことだ。
普通は逆で映像の方が遅れるのだが、原因がよく分からず、テレビ側の設定を変えてだいぶましにはなったのだが、まだ映像と音声のずれが残っている。
こうなったら、ヘッドフォンを使ってテレビを見るときは、テレビのチューナーではなくレコーダーのチューナーでみることにする。
こうすると、音声の遅延は発生せず、通常の状態で見ることができる。

■メインシステムでWiiM Proを使ったら音が違う
WiiM Proは、これまでどおり20年物の同軸デジタルケーブルでブルーレイプレーヤーBDP-105DJLのデジタル入力に接続し、ストリーマーとしてQobuzのイージーリスニングに使われる。
WiiM Proを元通りに接続し直したはずなのだが、どうも様子がおかしい。
有線LANで接続しているはずなのに、有線でつながらず、Wi-Fiでの接続を求められる。
セットアップの画面ではそれ以外の選択肢がでてこなかったので、とりあえずWi-Fiで設定をした上で、WiiM Proの設定メニューから有線接続に切り替えようとしたが、そもそもそんな項目がどこにもない。
おかしいな、初めてWiiM Proを設定したときは自動的に有線で接続されたのに、と思っていたら原因が分かった。
WiiM Proを接続してたハブの調子が悪く、WiiM Proが正常に認識されていなかった。
このハブにはテレビやNASも接続しているので、それらもネットにつらがらない状態だった。
LANケーブルを抜いて、電源を入れ直したら元通りになったが、こんなことは初めてだった。
このハブは、ルーターの有線ポートが不足してきたので3年ほど前に導入したエレコムの最もベーシックなプラ筐体のファンレスハブだが、NASを接続していたり、テレビで配信動画を見たりしているので、稼働率ははかなり高い。
調べてみると、一般用のハブの耐用年数は3年から4年ぐらいらしい。
これまで単体のハブを使ったことがなく、Wi-Fiルーターは5、6年使ってもハードが原因でトラブったことがなかったので、通信機器の耐用年数なんて全然意識していなかった。
NTTからのレンタル品だが、光通信に使うホームゲートウェイ(HGW)なんて10年以上使っているが、今まで問題を起こしたことはない。
突然つながらなくなり、電源を入れ直すと元通りになるという症状が出始めると、ハブの寿命が近いらしい。

気を取り直して、Qobuzがちゃんと再生されるか確認をしてみる。
夜だったので、スピーカーではなくヘッドフォンで確認を行った。
使うヘッドフォンは、オーディオ用として一線を引退したが、AV用途にまだまだ活躍中のゼンハイザーのHD595。
軽くて着け心地がよく、長時間装着しても疲れないので、映画とかを見るのにぴったりなのだ。
BDP-105DJLのヘッドフォン端子は、抵抗で出力を落としただけの「おまけ」ではなく、ちゃんとしたヘッドフォン回路が組まれており、しっかりといい音が出てくる。
これでQobuzを再生してみると、正常に再生されるのはもちろんだが、ちょっと驚いたのはその音である。
普通にいい音で鳴っている。
十分音楽を楽しめるだけのクオリティーになっている。
ついさっきデスクトップで聴いたWiiM Proの音は何だったのか。
デスクトップ環境と違うところといえば、もちろんDACもヘッドフォンも違うのだが、WiiM Proに上流にハブがあり、ハブを介してルーターと接続されていることぐらいだ。
さっきは、WiiM Proをアクセスポイント化しているWi-FiルーターのLANポートに直接接続している。
やはり、ルーター直ではなく、オーディオ用の高額なハブではなくとも、ハブを使ってルーターから切り離した方がよいのだろうか。


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