■追加でNASを導入
IO DATAのオーディオサーバーSoundgenicを導入してから、気がついたらもう6年も経過していた。
オーディオに特化したNASであるが、通常のNASとしても使える。
NASを使い始めると、もうこれなしでは考えられなくなる。
2TBのHDD版を購入したので、これだけの容量があれば十分と考えていたものの、CDをWAV形式でリッピングしたものを、改めてFLACでリッピングし直したり、巨大なDIFFファイルのアルバムを購入したりしていたら、容量が心許なくなってきた。
しかも、最近挙動が不安定になる時がたまにあるので、年数を考えてもそろそろ更新かと考えたが、Soundgenicはなかなかお高い。
一方、HDDレコーダーも容量不足になって、外付けHDDを足したが、カーリングの試合動画で容量を圧迫され、こちらも容量が不足気味である。
以前使っていたHDDレコーダーが圧縮保存すると、音声にポップノイズが乗るのがいやで、全て非圧縮で録画していた習慣が未だに残っているため、HDDの容量を圧迫しがちである。
圧縮変換すればいいのだが、これから圧縮するのも相当時間がかかるし、ディスクに焼くほどでもないので、何か他にいいNASがないものかと調べていたら、DTCP-IP対応のNASを発見した。
HDDレコーダーの更新時に外付けHDDに保存した動画の移動をどうしようかと考えていたので、このNASを使うとレコーダー更新時の一時保管場所に使えそうだ。
Soundgenicに比べると価格は断然安く、容量も大きい。
Soundgenicは本来の用途どおり音楽ファイル専用として使い、それ以外のデータについてはこのNASに保存して、使い分けるのが良さそうだ。
ということで、オーディオサーバーの更新ではなく、追加で普通のNASを導入することにした。
■やっぱりファンがうるさい
導入したのはバッファローのLS710D。
RAIDは必要ないので、HDDは1台のみの機種を選んだ。
機能的には何の問題もなかったはずだったのだが、すっかり忘れていたことがあった。
Soundgenicは、ファンレスだった。
Soundgenicはリビングのテレビラックに置いているのだが、リビングにはAV機器やPCもあるが、ファンが付いているものは、かみさんのPCとブルーレイレコーダーぐらいだ。
かみさんのPCはなるべく静粛性の高いものにしたが、耳障りというほどではないものの、それなりにファンの音はする。
現在住んでいる場所が、かなり閑静な住宅地で昼でもかなり静か、夜はPCが起動していないと一番音が気になるのはリビングに隣接するキッチンにある冷蔵庫の音だったりする。
レコーダーはファンが付いているはずだが、ファンの音はほとんど感じず、HDDのアクセス音の方が気になるくらいだ。
Soundgenicはオーディオ用と言うこともあり、レコーダーほどHDDのアクセス音は気にならないが、HDDを使っている以上完全に無音にはならない。
一番気になるのは、レコーダーに接続した外付けHDDの方だ。
ケースファンは付いていないのだが、なぜかHDDがスピンダウンせず回転していることが多いので、HDDの回転音が静かな時間帯だと気になる。
その静かなリビングにファン付きのNASを置いたら、まあそのファンの音の気になること。
NASだから基本的に常時電源が入っており、ファンは回りっぱなし。
このNASについては、ファンの回転数が任意で設定できるという説明があったような気がしたのだが、自分の勘違いのようで、そんな設定はできなかった。
NASとしては比較的静かな方ではあるが、リビングが静かすぎるのだ。
自分もかなり気になっていたのだが、かみさんからもクレームがきた。
■ファンレスのNASに変更
これはまずいということで、ファンレスのNASを探すことにした。
まず見つかったのは、動画保存用のNAS。
AV用途なので、横置きの筐体だったが、何せ価格が高すぎる。
そういった特殊用途でもなければ、ファンレスのNASなんてないよな。
既存のSoundgenicをもう6年も使っているので、新型のSoundgenicを追加するしかないのかと思ったら、さすがSoundgenicを製品化しているIO DATAさん、一般用のファンレスのNASがラインナップされていました。
Soundgenicと同様、金属筐体に熱を伝えて放熱する構造になっている。
HDD1台搭載のモデルとHDD2台搭載でRAIDが組めるモデルとがあったが、HDDを2台搭載しているものはさすがにファン付き。
HDD1台搭載のモデルのみファンレスだった。
初心者向けのNASということで多機能ではないが、自分の想定している使い方なら全く問題ない。
スマホのバックアップ用を想定しているモデルなので、管理者以外でもユーザーが自分専用のフォルダーを作れるところが面白いところだ。
同容量の一般的なNASよりちょっとお高めだが、ファンレスには代えられない。
現在使っているレコーダー用の外付けHDD程度の騒音レベルと判断し、購入することにした。
購入したのは、HDL-TA4。
最大容量4TBのものを選択した。
発売時期は古いが、特に問題はないだろう。
PCオーディオを始めたのがきっかけで、PCをファンレスのものにしたのが10年くらい前になる。
現在使用中の2台目のファンレスPCは、内蔵ドライブを全てSSDにして、PCから回転するものを完全に駆逐することができた。
もはや、ファン付きのPCには戻れそうにない。
ファンレスのPCが入手できなくなったら、ファンレスのノートPCかタブレットにしようと考えている。
バックアップ用途だと、HDDでないと容量的に厳しいところがあり、HDDを使わざるをえないが、リビングに置くものならファンレスは必須。
NASのような常時電源を入れて使うものならなおさらだ。
届いたHDL-TA4の箱を開封して気づいたことは、筐体がSoundgenicと同じだった。
Soundgenicの筐体を流用しているのが、HDL-TAシリーズということらしい。
HDL-TA4のパッケージ写真が縦置きだったので気づかなかった。
Soundgenicは横置き専用だが、HDL-TA4の方は縦置き、横置きどちらも可能。
縦置きだと地震の時倒れそうなので、Soundgenicと同様横置きで使用する。
同じメーカーのNASなので、使い勝手は同じ。
ファイル操作、NAS管理はLANDISK CONNECTから行うが、以前はそれほどでもなかったのに、NASが表示されるまで数分かかるようになってしまったのが残念なところ。
問題の音の方は、ほぼ無音。
ブルーレイレコーダーの外付けHDDの方がよほどうるさい。
PCと併用しているiPadからもHDL-TA4にアクセスできることを確認した。
ああ、こんなことなら最初からこれにしておけばよかった。
BuffaloからもファンレスのNASが出ているようだが、こちらは金属筐体ではなく、普通のプラスチック筐体。
DTCP-IP対応のようだが、見た目はやはり金属筐体のHDL-TA4の方がいい。
転送速度については10MB/sとかなり遅い。
どこかがボトルネックになっているような気がするが、とりあえずJumbo Flame対応の設定になっていなかったので、ルーター等の設定を変更したら、11MB/sと若干改善。
速度そのものよりも、転送速度が安定したのがよかった。
以前は、かなり不安定で転送速度にムラがあったのだが、それがなくなった。
追加の費用は発生したが、HDL-TA4にして個人的には満足。
LS710Dはリサイクルショップに売り払った。
LS710D を外付けHDDだと勘違いされて査定時間が長くなった上に、希望買取金額をかなり下回った額を提示されてかなりがっかりしたが、NASをメルカリで売るのは面倒なので言い値で買い取ってもらった。
同じ筐体を使ったNASで、オーディオ用を謳うSoundgenicとごく普通のNASであるHDL-TA4で音質にどの程度差があるのか気になるところなので、そのうち比較試聴してみたい。
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