晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

技術流失の結果。

2015-06-22 07:29:44 | 政治、経済
 私の見解・・・技術流失は結果として企業にもまた国家にも大きなしっぺ返しを食らわせてしまう。違法の手段を用いての技術の取得は問題外だが(一時東芝が苦しんでいたケース)、かつての新日鉄による製鉄技術の支援は結果として世界の経済、政治に大きな影響をもたらしてしまった。山崎豊子氏の大地の子に書かれている通り、新日鉄の技術支援がなければ世界にかんたる宝山製鉄所は機能しなかったはずである。

 時の政権の要請があったのだろう。あの技術支援が日本経済、ひいては世界経済の勢力図を大きく変えるきっかけになったことは事実であろう。鉄は国家なりだ。豊富な資源、極端に安い労働賃金、広い国土、公害対策費も目をつぶる、人命軽視の人海戦術、何しろ13億人がひしめきあっている国である。今ではAIIBとかで世界が追従する次第である。

 今更元に戻ることはできない、覆水盆に返らずだ。だが世話になっても感謝できない、金銭的支援を受けてもケセラセラ、歴史問題の一点だけで攻撃してくる国である。似た者夫婦と見まごうほどよく似た二つの国家がある。よほどふんどしを締めてかからないと同じ失敗を繰り返すだけだ。

 ここにきて韓国が変化したようだ。MERS問題から経済的に相当落ち込んできているはずだ。経済的に困ったとき、はたして中国は支援してくれると思うのだろうか。とんでもない、今中国も相当やんでいる。AIIBどころの話ではない。いや、この金を国内向けに使おうとしているのかも?