大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

竹林院

2007年07月11日 | 吉野町・東吉野村
吉野山中・桜本坊の筋向かいに、大きな門構えの宿坊、竹林院があります。
この寺の縁起は古く、その開山は、黒駒に乗って吉野山へ 来られた聖徳太子が、一宇の精舎を建てて椿山寺と号したのにはじまるとされています。
また空海が金峯山修行の折、ここに参籠して大峯登拝を行ったので、当寺の第一世住職を弘法大師空海としています。
群芳園は、大和郡山慈光院の庭、当麻寺中之坊と並んで、大和三庭園のひとつといわれています。
当院の第二十一世住職祐尊が、山上ヶ岳の地勢を移して作庭したのがはじめとされ、現在の庭園は、文禄三(1594)年春の豊臣秀吉の花見に先だって千利休が手を加え桃山風の池泉回遊式庭園に改築されたと伝えられていますが、細川幽斉が改築したものともいわれています。
この竹林院も、他の修験寺院と同じように宿坊ですが、宿泊設備がよく整っていて、昭和五十六年に昭和天皇と皇后陛下、昭和五十九年には、皇太子殿下御夫妻(現両陛下)が宿泊され、ほかにも多くの皇族や文人墨客が訪れています。
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