大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

西郷隆盛洞窟でげたんは

2011年12月07日 | 九州
今回の鹿児島への旅で,私が一番行きたかったのが“西郷隆盛洞窟”。
西南戦争で政府軍に攻め立てられた西郷隆盛が,桐野利秋(中村半次郎)、別府晋介、村田新八らとともに最後の5日間立て籠もっていた洞窟だという。
今夏読んだ司馬遼太郎『翔ぶが如く』。
私は是非,是非行ってみたいと思ってた。
路線バスは行かないということで,“カゴシマシティビュー”に乗って行くことにした。

“西郷隆盛洞窟”は以外と小さく,その前で立ち尽くした私やった。

1877年(明治10)9月24日、午前4時政府軍の城山総攻撃が始まりました。城山に立てこもる薩軍兵士は、わずか300余。これを囲む政府軍は、何重もの柵をめぐらし、その数4万。死を決した西郷は、夜明けを待って、5日間すごしたこの洞窟を出ました。桐野利秋、別府晋介、村田新八、池上四郎といった私学校の幹部たちも一緒です。この日の西郷の出立ちは妻のイトが縫った縞の単衣に白い兵児帯。ゆっくりと岩崎谷を下ります。

ズドン!ズドン!2発の銃弾が西郷隆盛の腰を大腿部を撃ち抜きました。城山洞窟を出てわずか300m、650歩でついに途は閉ざされたのです。「晋どん、もうここらでよか」東を向き、皇居を伏し拝む西郷に、別府晋介の介錯の太刀が振り下ろされました。1877年(明治10)9月24日のことです。西郷を敬愛する私学校生徒を中心に強大な反政府勢力となった薩軍が、2月15日に50年ぶりの豪雪をついて熊本に進めて以来、7ヶ月もつづいた「西南の役」が終わったのです。
熊本城の攻防、田原坂の激戦に敗れ、人吉から宮崎、延岡に追われた薩軍はついに解散西郷以下の幹部は宮崎県北の可愛岳(えのたけ)を突破し九州の中央山脈を縦走する難行軍の末、故郷鹿児島を死に場所に選んだのです。岩崎谷に銃声がやみ、西郷の死体発見された時、政府軍の総司令 山県有朋中将は「翁はまことの天下の豪傑だった。残念なのは、翁をここまで追い込んだ時の流れだ」と語り、いつまでも黙祷したということです。

“西郷隆盛洞窟”の横にあった土産物店に入り,西郷さんグッズを眺めながら余韻に浸る私に,
「どちらから?」と高齢の女性店員(店主?)が聞いてきた。
「奈良からです。司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読んで・・・・」と答えた私。
そんな私に店員(店主?)が勧めたのは,なぜか篤姫も食べたという“げたんは”やった。
“西郷さん”と“篤姫”と“げたんは”の関係は???
この三角関係は謎のままや・・・

@げたんは
「げたんは」は昔から当地鹿児島に伝わる素朴な郷土菓子です。
この名は下駄の歯の意味で、もともとの格好が似ているところからこの名が付いたと云われます。
その昔庶民の貴重品であった下駄と結び付けた発想はいかにも鹿児島(薩摩)らしいと、良く云われます。
この製品は、九州産小麦粉(熊本産シロガネ小麦農林61号)、黒砂糖、鶏卵を主原料にして生地を作り、この生地を板状に延ばし焼き上げ、台形に切断し、それを黒砂糖の蜜の中に漬け込み、そのままパック包装して仕上げた水分の多い柔らかい菓子です。
当地の特産品の一つ黒砂糖を使った菓子は色々ありますが、「げたんは」はその代表的なものです。
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4 コメント

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げたんは??? (山口ももり)
2011-12-08 09:55:15
ここは、私達も訪ねました。案外小さな洞窟で・・・同じこと思いました。次には、たばる坂に行きたいと、主人は言っています。私は案外西郷さんより大山巖が好きなんです。西郷従道も・・・
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Unknown (瓜亀仙人)
2011-12-08 18:20:54
ももりさんへ
そうですか!
ももりさんもあの洞窟の前で同じ思いを・・・
>次には、たばる坂に行きたいと、主人は言っています。
そうですか~
私も行ってみたいなぁ~
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みてに、ちがたーなぁ (miwako)
2011-12-08 19:47:43
ゆんでに、手綱ぁ、越すにぃ越されぬ田原坂ぁ~♪
亡き父が仕事をしながら唄ってました^^。
西郷さんは、篤姫輿入れの調度品調達係りだったと・・
大河ドラマの時やってましたね。毎回衣装が楽しみでした。
それと、髷の結い方が変わってました。
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Unknown (瓜亀仙人)
2011-12-09 19:06:05
miwakoさんへ
>亡き父が仕事をしながら唄ってました^^。
そうなんですか~~
聞いてみたいです!
やっぱり,西南の役,西郷さんって日本の歴史にとって大きな役割を果たしたんですよねぇ~
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