大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

がん封じの笹酒祭り

2010年04月01日 | 奈良市
知人が癌だという。
共働きをしていた奥さんは,看病のために仕事を辞めると聞いた。
それを聞いた私は,大安寺へお参りに。
@光仁会・がん封じの笹酒祭り
桓武天皇が文武百官を伴い、先帝光仁天皇の一周忌の齋会を大安寺で営まれたという『続日本紀』の故事により、毎年一月二十三日に光仁会が行われる。
この法会は。風雅な青竹づくしの祭儀で光仁天皇ゆかりの「 笹酒」の接待が行われ,「がん封じの笹酒」として広く知られている。
光仁天皇は,不遇な白壁王時代にしばしば大安寺の竹林にて浄竹を伐り、酒を注いでお召しになり、中国の故事にいう「林間酒をあたためる」風流を催されて無病息災を保たれた。実に六十二歳という当時破格の高齢で帝位につかれ、七十三歳まで在位された。
この帝にあやかって悪病難病を封じ健康に過ごそうと催されるのが「笹酒祭り」。
この日はがん封じの御祈祷と笹酒の薬効が相俟って、御利益あらたかで、遠近からの参詣者で境内はあふれる古都奈良の新春の風物詩となる行事である。
竹は漢方薬にも竹瀝・竹茹・竹黄などにみられるように多様に使われ、現代薬学からみてもビタミンC・K・Eをはじめ、クロロフィルやカルシウムを含有しており、健康によいとされている。
「写真;大安寺売店の笹酒・笹水」



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