大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

長岳寺奥の院不動石仏

2009年09月05日 | 天理市
長岳寺奥の院へ向かう谷あいの道には、雑木林の山肌をくり抜いた多数の横穴。
それを過ぎると、桧が植林されたなだらかな山林内にお椀を伏せたような塚の群れ。
盗掘を受けたのか入り口を塞いでいた大きな石が転がされ、入り口の横穴が黒く口を開けていた。
不気味やった・・・
早足で古墳群を抜けようとした。
息が切れそうになった。
汗をかいた。
ビールを旨く飲むための散歩やったけど・・・
旨いとか云う精神状態ではなくなってしまった。
やっと600ほどあるという古墳の群を抜け、坂道が急になった。
誰もいない山中で、私一人・・・
なにかが私のあとを追って来ているような気配がした。
やっとのことで、山頂への道と奥の院への道の分岐を示す道標まで到着。
早く不動さんに会いたい一心で先を急いだ。
急ぎすぎ、草が繁茂していたからか、奥の院へと入る小径を見落としてしまいそうになった。
少し通り過ぎたが戻り、草を掻き分けたら不動さんが奥の方に小さく見えた。
この不動明王石仏は、鎌倉時代末期の作、花崗岩に彫られており、高さ 200cm 像高 153cm。
石仏には記年銘はないが、横に立つ大勧進碑に鎌倉時代末期の元徳二年(1330)の年号と施主名が刻まれていた。
今まで出会ったどの不動石仏よりも肉付きがよく、まるでギリシャ彫刻のようやった。
下山道は、来たときとは違う長岳寺の北側に出る尾根道を選んだ。
この道にも一体の不動石仏があった。
ユニークな表現・表情!
私のお気に入りの石仏のひとつになりそうやった。
ネットで調べると、この龍王山の山中に廃道になった道の脇に、もう一体の不動石仏があるという。
草木を掻き分け探してみたいけど・・・
それは止めて、早く家に帰って旨いビールを飲むことにした。
「写真;長岳寺奥の院不動石仏」


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 龍王山古墳群 | トップ | 雑草メロンで島おこし? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

天理市」カテゴリの最新記事