大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

法起院と西国の掛け軸

2012年06月07日 | 桜井市
初瀬門前町を長谷寺に向かって歩いていくと、法起院というお寺がある。
このお寺は西国三十三所札所の番外のお寺である。
私は10年ほど前、御朱印をいただく掛け軸を持って西国三十三所を巡っていた。
その掛け軸には、三十三所以外(番外)の御朱印をいただくスペースが3カ所しかなかった。
ある人に聞けば、宗派は異なるが我が家の本山の御朱印をいただくべきだと言う。
西国の番外のお寺は3ヶ寺。
番外1ヶ寺の御朱印をいただけないことになる・・・
そのことで悩んで悩んで・・・

@法起院
法起院は、長谷寺を開いた徳道上人が晩年隠棲した寺で、天平7年(735年)の創建と伝えられる。
徳道上人にまつわる伝説がある。
養老2年(718年)、徳道上人が病に倒れ冥土に行ったが、閻魔大王から『あなたは死んではいけない。世に三十三の観音霊場があり、これを巡礼すると清められ、苦しみ悩みから救われる。まだ誰もこの霊場のことを知らないので、人々に知らせて広めよ』と教えられ、宝印を授けられてこの世に戻された。
徳道上人は三十三の観音霊場をめぐり、人々に霊験を説いてまわったが信じてもらえなかった。落胆した上人は閻魔大王から授かった宝印を中山寺に埋めてしまった。
この宝印は約270年後に花山法皇によって掘り出されるまで眠り続けた。これが徳道上人にまつわる伝説である。
当寺は元禄8年(1695年)に長谷寺の英岳僧正によって再建され現在に至っている。
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