大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

御座の笑門

2009年03月17日 | 三重県
伊勢方面を旅するとき、見るのを楽しみにしているものがある。
それは、家々の門口にある「注連飾り」。
その中央に「蘇民将来子孫家門」あるいは「笑門」、「千客萬来」などと墨書きした門符(木札)が付き、左右にシデやウラジロなどを飾った太い注連縄である。
正月の注連縄飾りは、普通松の内が過ぎればはず すのが一般的だが、ここ伊勢では一年中かけたままで過ごすようだ。
その訳は、「その昔、この地を訪れたス サノオノミコトに、貧しいながらも慈悲深い蘇民将来が一夜の宿を貸した。ミコトは旅立つ時、今後は門符を門口にかけておけば、子孫代々疫病から免れると言い残した」という伝説があるからだとか。
蘇民の子孫である証拠として門符を掲げ、無病息災を願うようになったという。
つまり、家内安全の祈りを込めた「厄除け」の門符である。
ちなみに「笑門」とは、後に「蘇民将来子孫家門」を縮めた「将門」で、さらにこれが平将門に通じるのを嫌って「笑門」になったと言われている。
この旅では,いっぱい「笑門」を見ることができた。
帰りの近鉄鵜方駅にあった「安全」の門符がついた注連飾りの写真を撮るのを忘れたのが残念やった。
「写真;御座で見た「笑門」」
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