今回、若狭に行こうと思ったのは、TVでよく“鯖街道”が放映されるから。
見てみたいなぁ~ 焼き鯖が並んでいる姿。
それに、鯖寿司。
でも・・・若狭に行って気がついた。
みんなあんまり好んで鯖を食べないってことを。
@浜焼き鯖
浜焼き鯖とは、京都及び福井県若狭地方の名物。
サバは水揚げされると腐りやすいため、焼き上げすることで保存期間を長くできる。若狭から京都へ運搬する際の保存方法として考え出された。
若狭湾は、日本海の暖流と寒流が入り込むところで、リアス式海岸となっており、そこでとれるサバは特に味が良いと言われている。
若狭産のサバは、古くから京都では御馳走とされ、祇園祭の時には赤飯と共にハレの食事として食されてきた。
祇園祭には、今日では鱧(はも)寿司がもてはやされるが、料理研究家の杉本節子の家は江戸時代から続く呉服商で、かつての日々の暮らしの記録が「歳中覚(さいちゅうおぼえ)」として残されており、それによると祇園祭の食事は、鮎寿司か鯖寿司だったとのこと。
中世より福井県若狭地方は、海に面していない京都へ日本海側で採れる魚類の供給地であり、若狭湾で水揚げされた魚を牛馬の引く荷車に乗せて夜通し山道を歩き、京都へ売りに行く行商が盛んであった。
その運搬に利用された道は鯖街道と呼ばれた。