明日香から芋ヶ峠を越えると吉野郡大淀町。
以前から訪ねてみたかった比曽寺跡へ。
@比曽寺跡
世尊寺(せそんじ)は、奈良県吉野郡大淀町比曽にある曹洞宗の寺院である。
古くは比蘇寺(ひそでら)と呼ばれ大規模な伽藍を構えていたが、現在の世尊寺は江戸時代に整備縮小して再興されたもの。かつての寺域は、1927年(昭和2年)4月8日に「比曽寺跡」として、国の史跡に指定されている。聖徳太子霊跡第7番。
平安時代には宇多上皇や藤原道長などが吉野への参詣の途中に訪れ、大いに栄えたが、その後は衰退したという。
比蘇寺には東塔と西塔があったが、そのうち東塔の三重の塔は、1594年(文禄3年)豊臣秀吉によって伏見城に移され、さらに1601年(慶長6年)に徳川家康によって近江の園城寺(三井寺)に移建され、現在も残っている。なお、西塔は戦乱により焼失している。
江戸時代には、松尾芭蕉が訪れて、句を残している。
「世にさかる 花にも念佛 まうしけり」
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