乱鳥の書きなぐり

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通し狂言 雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)  市川團十郎五役並びに空中浮遊相勤め申し候  十月大歌舞伎昼の部  松竹座

2024-11-01 | 歌舞伎

 

通し狂言  雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)  市川團十郎五役並びに空中浮遊相勤め申し候  十月大歌舞伎昼の部  松竹座

 

 市川團十郎五役『通し狂言  雷神不動北山櫻』に行く。

通し狂言  雷神不動北山櫻』は昼の部であったが、チケット予約の関係上、できるだけ避けていた千穐楽に見ることに。

 案の定、今回の『通し狂言  雷神不動北山櫻』は通しの狂言であったがためにかなり満これが千穐楽でなければ、せめて後一度は行きたいという内容であった。

(こういった事も理由の一つで、だから千穐楽は避けていたのです)

 

 成神の通し狂言は、『毛抜き』から始まる。

 こんなに面白い筋書きの展開はなかなかたまらないものだ。

 歌舞伎全集で通し狂言の筋書きを確かめておきたい。

 

 見てよかったと思える舞台であった。

 

成田不動尊

市川團十郎五役

 

安田蛙文 作

中田万助 作

奈河彰輔 演出

藤間勘十郎 演出・振付

通し狂言

  雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)

市川團十郎五役並びに空中浮遊相勤め申し候

鳴神上人
粂寺弾正
早雲王子
安倍清行
不動明王   市川團十郎五役

鳴神上人        海老蔵改め團十郎


  • 通し狂言
     雷神不動北山櫻

    市川團十郎五役並びに空中浮遊相勤め申し候
    序幕

  • 幕間 30分
  • 通し狂言 雷神不動北山櫻
    市川團十郎五役並びに空中浮遊相勤め申し候
    二幕目・大詰

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『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

2024-11-01 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『熊野権現縁起絵巻』 8 后たちは次の手を講じ、九百九十九人の長身の醜女を鬼形にして、五衰殿に乱入させる。悪王子懐妊を悲しむ諸神仏の使いだと叫ぶ声。殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

 

 后たちは次の手を講じ、九百九十九人の長身の醜女を鬼形にして、五衰殿に乱入させる。悪王子懐妊を悲しむ諸神仏の使いだと叫ぶ声。殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。

 

17頁、18頁

 

 

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 川崎剛志:解題・翻刻

 高橋修 :附説

 1999年

 96頁

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 1  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年  川崎剛志:解題・翻刻  高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 2  十一面観世音菩薩  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 3  観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

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市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露  八代目 市川新之助初舞台 十月大歌舞伎     八代目 市川新之助初舞台

2024-11-01 | 歌舞伎

2024年10月10日(木)~26日(土)

市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露  八代目 市川新之助初舞台 十月大歌舞伎

 

 十月の半ば過ぎに、松竹座の十月大歌舞伎 昼の部に行く。

 市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露  八代目 市川新之助初舞台とあって、会場はにぎわってはいるが空席が目立った。

 空席といえば、夜の部の千穐楽にも行ったが、やはり空席があり、驚いた。

 

 話を戻そう。

 

『義経千本桜』は右團次さんの見えよろしくで、舞台はもりあがった。

 

 

『一條大蔵譚』は、間が抜けていた。

 つくり阿呆に戻るときのあの下品な笑いは、品がない。

 つくり阿呆と普段の率的なお顔の境目がこれでもか!とはっきりしすぎていて、物語の面白さから外れたのが口惜しい。

 新幸四郎さんは、わざわざつくり阿呆をしなくても普段 お口が開いていらっしゃるので、強調しすぎなくても良かったのではと感じる。

 これが片岡仁左衛門丈ならば、、、と思うと、臍を噛む。

 

 大〇こう の方が幕間でおっしゃっていたが、一条大蔵は実力的には成駒屋(鴈治郎さん)ややるのが妥当だろうと大声でおっしゃっていたが、妥当な意見だろう。

 大〇こう の方は加えて、

「幸四郎はお家と顔だけはええさかいに、、、、顔だけは、、、」

とおっしゃった言葉には、心底大笑いした。

 なんだか釈然としない部分が残った『義経千本桜』であった。

 

 

十三代目市川團十郎白猿
八代目市川新之助
襲名披露 口上』

 新之助ちゃんがしっかりと口上を述べられていらっしゃった。

 新團十郎さんが神妙な面持ちで、可哀そうなくらいに多少ちぢこまっておられたように見えたのが印象的。

 だが、話はそれるが夜の部の『雷神(なるかみ)云々』では、思う存分に力を発揮されていた。

 今回の口上は多少辛口ではあったが、今後の歌舞伎の為にも、成田屋の益々のご清栄を祈願している。

 

 

『連獅子』の毛ぶりは29回

 親子で頑張っておられた。

 

『連獅子』で気になった部分が一つ。

『連獅子』は松羽目者で、途中に狂言師が出てくる。

 成駒屋の鴈治郎さんと、問題の幸四郎さん

 成駒屋さんは狂言師のように、歩幅を短く妥当な長さで、品よく、すり足で歩かれていた。

 だが、高麗屋さんは、成駒屋さんの歩幅の1、5倍以上の長さで、すり足はお構いなしに普通に歩いていらっしゃった。

 幸四郎さんは名取も取られて長年たつのだが、こういった基本が抑えられない方だなと毎回感じる部分が目につく。

 以前松竹座で『棒しばり』をなさったときも、三番叟に近い音楽の部分で足をあげて、ゴキブリのようにバタバタと動かしておられた。

 幸四郎さんはもう少し能や狂言を見てお勉強をなさればいいのにとつくづく思う。

 成駒屋さんのようにうまい役者さんと並ぶと、ますます差が開き、舞台と観客に温度差を感じた。

 

 お父上の白鴎さんが投げやりに、

「能楽を見たければ能楽に行けばよい。狂言を見たければ、狂言に行けばいい(要約)」

といったような内容を話されていたが、k本的に違うでしょ!と内心叱っていた。

 観客は能楽を見たければ能楽に行くが、歌舞伎を見た時にでも、あまりにも基本を押さえられてないことを疑問に感じているのだと、お伝え申したい。

 役者の不勉強の居直りは、下品だと感じた。

 

 その点新之助ちゃんは真っ白で意欲があり、これからの役者だ。

 期待したい。

 

 

  • 義経千本桜
    鳥居前

  • 幕間 20分
  • 一條大蔵譚
    奥殿

  • 幕間 30分
  • 十三代目市川團十郎白猿
    八代目市川新之助
    襲名披露 口上

  • 幕間 25分
  • 連獅子

 

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