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乱鳥の書きなぐり

107; 『しがみつかない死に方 ―孤独死時代を豊かに生きるヒント』 香山リカ著 2010 角川






2010年度 107冊目  




         角川oneテーマ21

           『しがみつかない死に方 ―孤独死時代を豊かに生きるヒント』

  



 香山 リカ 著

 角川書店 

 角川グループパブリッシング

 角川oneテーマ21

 2010/04/10  

 183ページ 760 円




 今月初めの一冊は、『しがみつかない死に方 ―孤独死時代を豊かに生きるヒント』

 こういった関係の本は


   『葬式は、要らない』 島田裕巳 著 2010年 幻冬舎新書

   『冠婚葬祭のひみつ』 斎藤美奈子著  2005年 岩波新書  新赤版
に続く、三冊目。

 私はまだまだ若いが、いろいろと考えるお年頃なのだ。

 

 上三冊は共通部分と新しい部分がそれぞれに見られ、面白かった。

 今回は、解剖に出す云々の下りで損な方法もあるのかと知ったが、同時に死後の世界を信じない私ですら身震いがした事実に気づく。

 これは一体どこから生じてくる感覚なのかと、本書内容から離れて考えさせられてしまう。



 この本にはわたしにとって興味深い内容が記されていた。

 少し触れておこう。



「祖先の霊的な力」「死後の世界」「輪廻転生」など

 上に“宗教的なものがあるかどうか尋ねる”

    ある → 40%

    (若い人;多い   高齢者;少ない)

     『死後の世界』を信じる → 若い人ほどスピリチュアルな世界を信じる傾向

     30代女性では70%

     ⇅ 

     宗教的信仰が、年齢が高くなるに連れて増えていく傾向とは対照的

 
 著者は、宗教的といえる行動をとったり好んだりする人は減っていないとのべる。(88ページ)



 ただし上は、どこの誰による統計化は記されてない。

 傾向として言えるだろうが、そこには数字のトリックが隠されているか否かはわたしには知るところではない。



 著者である香山リカさんは女性のわたしから見て憧れを感じの方だ。

 天は二物も三物も与えるものなんだなぁ。

 今後も注目して、楽しみたいと思う。



 



[目次]
第1章 孤独死恐怖症候群
第2章「ひとりで死ぬ」という現実
第3章 遺品の行方
第4章「別れ方」にしばられない
第5章「死に方」にしがみつかない
第6章「伝え方」に悩まない
第7章「死後の準備」にとらわれない





内容紹介 : 単身者の孤独死は年間3万人。既婚者・未婚者ともに孤独死の可能性を秘める今、脅迫的に孤独死を恐れるのではなく、自らの死と向かい合い、満足死を実現するための準備情報を豊富に紹介する。  


著者紹介 : 1960年北海道生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を活かして、各メディアで社会批評、文化批評、書評等幅広く活躍し、現代人の心の病について洞察を続けている。精神科医。立教大学現代心理学部教授。著書「ぷちナショナリズム症候群」等。 

著書
『しがみつかない死に方―孤独死時代を豊かに生きるヒント』(角川書店)
『母親はなぜ生きづらいか』(講談社)
『上手に傷つくためのレッスン』(メディアファクトリー)
『くらべない幸せ ― 「誰か」に振り回されない生き方』(大和書房)
『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』(幻冬舎新書)
『大事なことは先のばしにしなさい―迷ってばかりのあなたがうまくいく32の法則』(ビジネス社)
『精神科医ミツルの妄想気分』(講談社)
『女はみんな「うつ」になる』(中央法規出版)      他多数
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