御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

可憐

2011-02-03 09:19:25 | 日記
イソギクが咲いていました。

秋頃から春先までに見られる、
浜付近の岸壁を彩る黄色い色です。

御蔵にはその昔、
浜に降りられる場所がいくつか、あったそうですが、
魚や海藻を採るために、そこから浜に降りる際には、
花を一輪手折り、海でお亡くなりになった方々に捧げたそうです。

むかし、山の民であった御蔵島の人々の、
海に対する畏敬の念が感じられる習慣ですね。

それぞれの季節にそれぞれの花が、捧げられたに違いありませんが、
強く吹く風の中、イソギクの黄色い色を見ていると、
ほんのり温かい気持ちになってきます。

イソギクがよく見られるのは、
御蔵の、桟橋から里まであがる坂道の途中。
風も強く、寒く、潮も巻き捲られているところですが、
まだまだ元気に咲いてくれるでしょう♪


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