ミズナラの森の中でビンズイに出会いました。
私が木道を歩いていくと、突然足元の草叢から飛び出して、すぐ近くのミズナラの横枝に留まりました。図鑑によれば、驚くと木に飛び移る性質があるそうで、まさにそのとおりですね。近くでずーと見ていましたが、あわてて逃げたりはせず、次第に横枝をちょこちょこと歩き出し、高いところまでいくとピーとないて上のほうへ飛び立っていきました。
さて、このビンズイの生活環境を調べてみると、「明るい林」や「林縁」「木がまばらに生えた草原」を好むとあります。霧ケ峰は今、草原のなかに徐々に木が増えてきている状況にあり、そのことはビンズイにとってはプラスに働いているのかもしれません。私が出会ったビンズイもここ50年の間に成長してきたミズナラ林の中にいました。
一方で、コヨシキリという草原性の鳥は、草原の環境が変化したことでその減少が危惧されています。自然環境が時間とともに少しずつ変化していく中で、その時代にあった生き物やそうでない生き物がいて、ある時代にはその両者が共存している。どういったスタンスに立つかによって、自然のベストな状態を何だと決めつけることは出来ない自然の難しさ、そして面白さがここにはあります。
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