八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

出会い

2011年09月19日 | Weblog


今年も出会うことが出来ました!ミノウスバの成虫です!彼らにとってこの時期は産卵シーズン。食草であるマユミの枝に卵を産み付けています。詳しくはこちら→ミノウスバ
実はこの記事で紹介したマユミ(ミノウスバが卵を産み付けている木)は今年、ほとんど枯れたような状態になってしまっていました。記事の卵たちはかろうじて生き延びたようです。でも来年のミノウスバの子供たちを育てるエネルギーはこのマユミには残っていないでしょう。実際、葉っぱの落ちてしまったこのマユミには、一匹のミノウスバも来ていませんでした。今回私が出会ったマユミ(ミノウスバ産卵中)も若干元気がないようでした。来年もっても再来年はどうでしょう。マユミが枯れる原因は、、、そうですねぇ、シカが木の大事な部分を剥いでしまったと考えるのが一般的でしょうか。八島湿原の木道沿いのマユミはかなりシカに剥かれています。元気のないマユミがたくさん。
そのうちミノウスバは産卵する場所がなくなってしまうの・・・?。

でも今はシカの防護柵により、シカは木道を含む八島湿原周辺へは入れないことになっています。
マユミも強い木です。枯れたように見えても、ちゃんと幹の下のほうから枝を出していたりします。
この枝はシカの影響を受けないはずです。ということは、マユミはちゃんと復活するかもしれません。ミノウスバも毎年八島湿原周辺で繁殖し続けられるかもしれません。

・・・
自然のちから+人間のつくったもの 

八島湿原を含む霧ヶ峰高原は古くから人がかかわってきた場所です。
人がかかわってきたので今の自然があるといっても良いかもしれません。
今年、八島湿原には新たにシカの防護柵が加わりました。
このことによって、また八島湿原の自然は新しい方向へ流れていくことでしょう。




「ルルルルルルルル・・・・」と美しい音を奏でる虫、カンタンを発見しました!!スズムシのように翅をこすり合わせて音を出します。こんなに淡い色だったとは!

カンタンは「声を聞くのはカンタンだけど、見つけるのはカンタンじゃない」そんなイメージのある虫でしたが、

すみません。カンタンに見つけてしまいました。「すぐそこ」で鳴いていました。
出会い、ですね。




←←←クリック←←←エコツアーのお知らせです。
10月15日にエコツアーをやります!諏訪郡猟友会の会長さんと八島湿原・観音沢を歩いてみませんか??

twitter
-------------------------------------------------------
■八島ビジターセンターのホームページはこちら
■八島湿原の最新情報を発信しています
■インタープリター(自然解説員)によるガイドウォークが好評です!!
■八島湿原にお越しの際は是非お立ち寄りください
■開館 午前9:30~午後4:30
■TEL 0266-52-7000 (お気軽にお問い合わせください)
■AED設置施設
-------------------------------------------------------