八島ビジターセンター

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補足

2007年07月25日 | Weblog
昨日の気象データによると、実に15日もの間90%以上をキープし続けていた湿度が47%にまで下がり、長い間続いていたぱっとしない天気が一変したことがわかります。今朝の冷え込みも本当に久しぶりに10度を下回りました。放射冷却でしょうか。

自然界では何かが変化するとき、新たに生じるとき、その前触れが多々存在します。

夜明けや夕暮れ、雨降り前など、風の方向が変化したり、空気のにおいが変わったり、時には人の気持ちまでも変化します。昨日の風はじめじめとした天気を一変させてくれる、少し強引な立役者だったのでしょう。気象は時に強引でダイナミックです。それはしばしば人の想像する範囲を超え、そのエネルギーの前には人は完璧に圧倒されてしまいます。

もう一つ、今回の忘れ路の丘での体験は僕に一つの見方をおしえてくれました。それは、遠くから物事を見ることの大切さです。八島から諏訪盆地へと流れる雲の明確な流れ。これは八島にいたら把握することが不可能なものです。きっと、霧が出たり消えたりを繰り返すように私たちの目には映ったことでしょう。忘れ路の丘にいたからこそ、客観的、全体的な視点で風と水の織りなすダイナミックな演出を見ることが出来たわけです。

これは、時には必要な視点だと思います。自然でも、社会でも、自分自身についても。時々、自分の固定された場所を飛び出して、一歩離れたところから物事を見つめること。世の中にはそうしないと見えてこないことがたくさんあるような気がします。


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