八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

秋の色

2011年10月03日 | Weblog


10月に入り、花の季節ももう終わりな八島湿原。
お花が無いとなんだか華やかではないなぁと思われがちですが、そんなことはありません!
今の季節はびっくりするほどいろんな色が辺りにあふれていて、夏とはまた違った渋い華やかさ(!?)があるのです。実は。

何がそんなに渋くて華やかなのか・・・それは、草紅葉(くさもみじ)を始めとする、植物たちの紅葉です。



ススキの葉がピンク色に染まっています。ピンクだけではなく、緑や黄色やオレンジやその他の色が絶妙に混ざり合っています。


湿原の表面は金色の野原のようです。よく「光を浴びた柴犬の毛みたい」と表現させていただいています。・・・見えませんか?


真っ赤なフウロソウの仲間は草原のアクセントになります。


ミズナラの幼樹も赤くて素敵です。大きなミズナラは黄色っぽくなってきました。


赤いハクサンフウロと緑のミツバツチグリ。


是非今の季節、それもばっちり晴れた日に八島湿原や霧ヶ峰高原を歩いてみてください!こんなに様々な明るい色に包まれる季節は他にないですよ!

おまちしております^-^/


一生懸命産卵管をコンクリートに突き刺そうとしていたようですが・・・




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10月15日にエコツアーをやります!諏訪郡猟友会の会長さんと八島湿原・観音沢を歩いてみませんか??
いよいよ2週間後に迫ってきました!お昼は鹿のカレーですよぉ^^/


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無題

2011年10月01日 | Weblog

ビジターセンターの扉を開けたらひんやりした空気が入ってきました。夕方の八島湿原です。
男女倉方面から重そうな雲が移動してきます。冷たい風が顔にあたります。
八島湿原は赤っぽい黄色をしています。渋い色です。夕方ということもあって、景色が青味がかっています。寒そう・・・ではなく寒いのです。手袋をしていないとかじかんでしまうくらい寒いのです。


前々回の記事で話題に挙げた、キアゲハの住んでいたシシウドですが、ごらんの通り。くしゃくしゃになってしまいました。キアゲハの影はありません。どこかでサナギになっていることを祈ります。このシシウドには毛虫が一匹ついていました。

もう少しすると八島湿原には虫の気配がなくなります。
どこに行ってしまったのかわからなくなります。
きっと見えていないだけですね。



個人的にずっと観察していたハバヤマボクチが「いなく」なりました。いくら見た目が怪物っぽいといっても、自分で茎を引きちぎって逃げるとは思えないです。怪物ではなく、やはり植物です。


在りし日のハバヤマボクチ。



キアゲハはキアゲハです。
ハバヤマボクチはハバヤマボクチです。
彼らとなんの接点もない人から見れば、前者はどこにでもいるただのキアゲハで、ただの虫です。後者もただのハバヤマボクチで、ただの植物です。
私もそう思っていました。でも彼らをずっと気にして観察しているうちに、それぞれに個性(?)があることに気がついたのです。。
みんな同じキアゲハに見えていても、みんな少しずつ違う。まったく同じハバヤマボクチなんありません。
そうやって周りを見渡してみると、、、
この世界を埋めつくしている多様なものに気づくはずです。