11月にはいり紅葉もだいぶ見ごろになり、朝晩は冷え込むようになりましたね。
寒くなると大根や人参白菜などの根菜類を入れた温かい鍋物が
食べたくなりますよね。
料理研究部会オススメ、「宮城の旬野菜レシピ」の今月のテーマ食材は
この時期にぴったりな仙台白菜です。
今回は3つのレシピをご紹介します
1、「仙台白菜とホタテのクリーム煮」
じっくり煮込んでとろとろの白菜を召し上がれ!
<材料>4人分
ホタテ 12個、 白菜 1/4個、 (飾り用)ブロッコリー、赤パプリカ 適宜
牛乳 1/2カップ、 スープ 11/2カップ、 片栗粉 大さじ1、 塩 小さじ2/3、
酒 大さじ2、 砂糖 小さじ1、 胡椒 適宜、 サラダ油 適宜
<作り方>
(1) 白菜は3cm幅に切り、フライパンにサラダ油をひき炒めます。
(葉は炒めずに後で加えます)
(2) (1)にスープを入れ中火で約5分煮込みます。
(3) 白菜が柔らかくなったら、残りの葉の部分を加え、牛乳、酒、砂糖、塩を加えて
更に約3分煮込みます。
(4) 次にホタテを加えて、最後に片栗粉を加えてとろみをつけ、塩・胡椒で味を整えます。
盛り付ける時に、ブロッコリー、赤パプリカを添えます。
*コツ、ポイント*
白菜の芯の部分を使うと、柔らかなとろけるような食感に仕上がります。
コクが欲しい方は、粉チーズをふっていただくと美味しいです。
*レシピの生い立ち*
冬になると八百屋さんの店頭には地元産の<仙台白菜>が出回ります。仙台白菜は柔らかく、
漬物にすると非常に美味と言われていますが、私は煮込んでトロトロの食感になった白菜が好きで、
よく味噌汁の具に使っています。今回は、ホタテの貝柱と煮込んでクリームにしてみたところ、
牛乳との相性もバッチリでした。
ところで、仙台白菜が生まれたのは、明治時代、中国の華北より導入した種子をもとに、松島湾内の
馬放島で我が国の白菜の原型の一つである‘松島白菜’が育成されました。その後、これをもとに
渡邉頴二氏によって新たに育成された‘松島純一号’、‘松島純二号’、‘松島新二号’、‘松島大型二号’
などが大正末期に東京や横浜等に出荷され、「仙台白菜」としてその名が全国的に広がったと言われています。
クックパット版はこちらから
(レシピ作成 佐藤 順子)
2、「白菜のガトー仕立て、ローズマリーの香りで」
ロール白菜を簡単にケーキのようにアレンジ。
<材料>4人分(直径18cmの鍋一台分)
白菜1/4個 豚挽き肉200g 玉ねぎ1/4個 卵1個 椎茸2個(大きめ)
白ワイン30cc ローズマリー1枝 塩・こしょう 適宜
<作り方>
1.玉ねぎ椎茸はみじん切りにする。ボールにひき肉を入れ、玉ねぎ、椎茸、卵を加え
ハンバーグの種を作るようによくこねる。この時、塩・こしょうをする。
白菜の芯の部分は細かく切って肉の中に混ぜる。
2.鍋に白菜の葉を敷き、その上に1の種をのせる。そして、また白菜の葉をのせ種をのせる。
これを交互に3回繰り返す。そして一番上を白菜の葉で覆う。
3.白ワインを注ぎローズマリーを入れて、蓋をして中火にかける。
沸騰したら弱火にし15~20分炊く。ひき肉に火が通ったら出来あがり。
完成写真!
*コツ・ポイント*
水は一滴も入らないので、野菜と肉の水分で火を通すので旨味が凝縮されます。
白菜には味をつけないので、肉種にしっかりと塩味を付けましょう。
椎茸を入れることにより旨味がアップ。鍋に残った煮汁はスープにすると良いでしょう。
*レシピの生い立ち*
ロール白菜を作る時は1個1個巻くのは時間がかかるので、同じ材料で
短時間に作れるものとして考えました。ちょっとしたご馳走にもなりそうです。
シャルドネやプイイフュメ等の白ワインと共に食べても合いますよ。
クックパット版はこちらから
(レシピ作成 齊藤 知洋)
3、「仙台白菜とろ~りホワイト煮」
寒い夜はふぅふぅ和風白菜で温まりますか・・・
<材料>
仙台白菜1/4玉、 カシライモ2コ、 ニンジン1本、 仙台長ネギ1本、
しめじ1袋、 しいたけ2コ、 ブタコマ肉200g、 オクラ(輪切り塩ゆで)1本、
ホワイトソース200グラム(バター20g 小麦粉20g 低脂肪乳・豆乳各100cc )
松の実 適宜、 昆布茶・塩麹 適宜、 日本酒 適宜、
<調理手順>
1.白菜はざく切り、カシライモはひと口大、人参は乱切りに切る。
長ネギは輪切り、しめじは細かくほぐし、しいたけは薄切り、
オクラは塩茹でし輪切りにする。
2.圧力鍋で肉を炒め、日本酒を加えて、白菜の葉の部分以外の
すべての切り揃えた野菜を加えて炒め、ひたひたのぬるま湯を加え
蓋をして加圧して煮る。
3.ホワイトソースを作る。バターと小麦粉を耐熱ボールに入れ、レンジに2分かける。
溶けたバターと小麦粉を良くかき混ぜながら、低脂肪乳・豆乳を合わせたものを
少しずつ加える。滑らかになったら再びレンジに2分30秒かける。
4.根菜類に火が通ったら白菜の葉と予め作っておいたホワイトソースを加えて
ひと煮立ちさせて、昆布茶・塩麹で味を調える。
5.器に盛りわけオクラと松の実をトッピングして出来上がり。
*コツ・ポイント*
忙しくても圧力鍋を使えば時間短縮できます。
ホワイトソースも電子レンジを使えばなかなか失敗もしません。
*レシピの生い立ち*
これからの季節いただきものの白菜を効率よく消費するのにご年配でも
食べやすく材料と味付けは和にこだわってみました。
ホワイトソースは低脂肪乳と豆乳でヘルシー志向です。
クックパット版はこちらから
(レシピ作成 鷲尾 友希)
どれも美味しそうですね。皆さんも是非作ってみて下さい。
12月はちぢみほうれん草です。お楽しみに!!