切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

薔薇十字社刊の森茉莉翻訳『マドゥモァゼル・ルウルウ』をめぐって。

2016-01-27 23:59:59 | 超読書日記
わたしの蔵書のなかでもちょっと珍しいもののひとつに、薔薇十字社という、渋澤龍彦や三島由紀夫と縁のあった出版社から出ていた、森茉莉の翻訳『マドゥモァゼル・ルウルウ』という本があります。この翻訳は1933年に私家版が出ているものの、一般に知られるようになったのは1973年の薔薇十字社刊のものからだと想像されますが、わたしが持っているのは薔薇十字社の再販版で、学生時代に大学の近くの古本屋で見つけました。当時かなり安い値段で手に入れた記憶がありますが、ananなんかで知られる堀内誠一さんの凝った装丁による函付の一冊です。で、なんでいまさらこの本の話を持ち出したかというと、この本の印税をめぐって森茉莉と出版関係者サイドが揉めたって話の内幕を最近になって知ったからなんですよね。ま、予想通り、茉莉さんの勘違いみたいなんだけど・・・。 . . . 本文を読む
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