突然の訃報でビックリしたのですが、ハンガリー出身の作家アゴタ・クリストフが亡くなりました。80年代以降の正真正銘の世界文学『悪童日記』の作者!読んでない方は必読です!ということで、ご冥福をお祈りいたします。
・訃報:アゴタ・クリストフさん 75歳=ハンガリー出身の女性作家
『悪童日記』の感想は以前も書いたので繰り返さないけれど、極限状況の中で生きようとしたときに、「愛国心」だとか「宗教心」だとか「進歩主義」だとか何だとか…、みたいなスローガンなんてなんの力も持たない、というか、すべての教条主義を消毒するための必読の書だと思いますね。
それに、日本のファンタジーノベルとか児童文学に出てくる「子供」(わたしが子供頃から大嫌いだった、あの清潔で毒気のない「子供」。)とは違う子供に出会える。
この作家って、歳をとってから学んだフランス語で、辞書を引き引き執筆して書いたということでも有名。その点、自伝の『文盲』という本も、わたしは面白く読みました。
ということで、日本の伝統なんて興味もないくせに、「日本の伝統番組求めてます」とかのたまわるお馬鹿さんとそのフォロワーたちも、こういう本を読んで考えてもらいたいね。ま、これは蛇足か…。
ドイツ側から戦争の問題を描いた『朗読者』なんかと一緒に読むと興味深いかもしれませんね。
なお、こんなこというと出版社に怒られそうだけど、某古本チェーンのハードカバーの100円コーナーにいくと、『悪童日記』と『朗読者』はたくさん置いてあるので、夏の読書にお勧めします!
<以前書いた関連記事>
・『悪童日記』 アゴタ・クリストフ 著
・最も優れた映画脚本、1位に「カサブランカ」?
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『悪童日記』の感想は以前も書いたので繰り返さないけれど、極限状況の中で生きようとしたときに、「愛国心」だとか「宗教心」だとか「進歩主義」だとか何だとか…、みたいなスローガンなんてなんの力も持たない、というか、すべての教条主義を消毒するための必読の書だと思いますね。
それに、日本のファンタジーノベルとか児童文学に出てくる「子供」(わたしが子供頃から大嫌いだった、あの清潔で毒気のない「子供」。)とは違う子供に出会える。
この作家って、歳をとってから学んだフランス語で、辞書を引き引き執筆して書いたということでも有名。その点、自伝の『文盲』という本も、わたしは面白く読みました。
ということで、日本の伝統なんて興味もないくせに、「日本の伝統番組求めてます」とかのたまわるお馬鹿さんとそのフォロワーたちも、こういう本を読んで考えてもらいたいね。ま、これは蛇足か…。
ドイツ側から戦争の問題を描いた『朗読者』なんかと一緒に読むと興味深いかもしれませんね。
なお、こんなこというと出版社に怒られそうだけど、某古本チェーンのハードカバーの100円コーナーにいくと、『悪童日記』と『朗読者』はたくさん置いてあるので、夏の読書にお勧めします!
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悪童日記 (ハヤカワepi文庫) | |
クリエーター情報なし | |
早川書房 |
文盲 アゴタ・クリストフ自伝 | |
クリエーター情報なし | |
白水社 |
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