切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

アルジェリアで思い出したことなど。

2013-01-23 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
人質事件が起こるまであまり意識に上らなかった国だけど、そういえば・・・ということで。

①アルジェリアといえば、もともとフランスの植民地で、それゆえに、ゴダールの『勝手にしやがれ』に続く劇場長編映画第2作『小さな兵隊』が「反政府的」ということで上映禁止になったんですよね。ちなみに、この映画でハイドンの音楽を使っている場面の編集がわたしは好きだったんだけど・・・。

②アルジェリアのアルジェにあるカスバは世界遺産にもなって有名ですよね。カスバって、説明が難しいけど、丘に立てられた古い市街地とでもいえばよいんでしょうか?

ここを舞台にしたジャン・ギャバンの『望郷』では、ギャバン演じる大泥棒の潜伏先ということになっていました。ディートリッヒの『モロッコ』と並んで、戦前のエキゾチック映画の代表格って印象はありますね。

ちなみに、『望郷』の設定を借りて作られた日本映画が、石原裕次郎主演の映画『赤い波止場』(舛田利雄監督)です。

③アルジェリアで忘れてならないのはカミュの小説『異邦人』でしょう。そういえば、ヴィスコンティ監督、マストロヤンニ主演の映画『異邦人』なんていうのもあったけど、わたしは未見です。そういえば、ゴダールの『小さな兵隊』も『異邦人』もアンナ・カリーナが出てるんですよね~。

ということで、こういう記事は不謹慎かもしれませんが、被害者の実名報道是か非かみたいな話にいまひとつ関心がもてないので仕方がない。わたしも「異邦人」ということで、ご勘弁を。

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