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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

儲かってもいない会社が「成果主義」を言い出したら危ない!

2005-07-17 11:13:33 | 日日雑記
成果主義で手取り2万円、これでは家族を養えない 52歳会社員が仮処分申請

もちろん極端な事例なんでしょうが、極端だったから問題になったともいえて、極端でなければ大抵泣き寝入りなんでしょう。(嗚呼、極端!!)

そもそも、こんな賃金体系を許した従業員に問題があるとはいえ、おそらく最低賃金に抵触するであろう制度を導入した富士火災海上保険の社会モラルのなさは糾弾されざるを得ないでしょう。明治安田生命の問題もそうですが、日本の保険会社のイリーガルぶり、モラルハザードぶりは何なんだろう?(多少、想像しなくもなかったけど。保険と新聞の勧誘はしつこいですからね。)

わたしも学生時代は「成果主義」賛成派だったのだけど、社会に出てから「成果主義」というのが実力主義というよりはむしろ内申書主義に近い、「心の支配」を誘発する制度だということを知った。(つまり、オトナってタチ悪いんだよ!)結局、人件費抑制策でしかない場合が多いってこと。(その点、非正規雇用の増加とリンクする。)

中高年にのしかかる教育費やローンの問題を考えれば、「成果主義」が個人消費を抑制してしまう可能性だってあるわけで、問題点を指摘する本が増えているのも当然の話だと思う。

最近話題になることも多い「未払残業代」問題もそうだけど、自分の身に降りかかって来たときにどんな対抗策があるのか整理しておく必要があると思う。だから、「モノ言う株主」もいいけど、「モノ言う従業員(労働者)」っていうのも大事ですよね!


【参考】最近ご贔屓、斉藤貴男さんの本。とてもわかりやすかったです。
成果主義神話の崩壊

旬報社

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1 コメント

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成果主義 (ての)
2005-07-17 19:53:40
成果主義のうさんくささは当初から。電産型賃金制度の良い点(人生で一番お金が必要な中年期に安定的に手厚くする賃金カーブを描く、など)を生かすことが必要だと私も微力ながらことあるごとに主張しています。実態を知らない若い人には「実力主義」という言葉は「自分に有利」と聞こえるようですけどね。

「虚妄の成果主義」という本、お薦めです。
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