大好きな作品なんで楽しみな反面、ハリウッドっていうのが引っかかるなあなんて思ったら、監督は清水崇監督なんですね。
岩明均のこのマンガは大傑作で、正直言って、スタニスワフ・レムのSF小説『惑星ソラリスの陽のもとに』より感動したくらい。(といっても、テーマ性は似てるんですよね、「ソラリス」も「寄生獣」も。理解不能の他者の存在とその怖さっていう意味で。)
しかし、ハリウッドってネタ切れなんですかね?アジアの映画の原作権を買ったりとか。先日の「コインロッカーベイビーズ」の映画化のときも思ったけれど。
このマンガのよさって、造形的な面白さもあるけど、心理的な怖さ方が大きいので、妙なCG大会みたいな映画にならないといいのだけど・・・。
「寄生獣」ハリウッドで映画化
岩明均のこのマンガは大傑作で、正直言って、スタニスワフ・レムのSF小説『惑星ソラリスの陽のもとに』より感動したくらい。(といっても、テーマ性は似てるんですよね、「ソラリス」も「寄生獣」も。理解不能の他者の存在とその怖さっていう意味で。)
しかし、ハリウッドってネタ切れなんですかね?アジアの映画の原作権を買ったりとか。先日の「コインロッカーベイビーズ」の映画化のときも思ったけれど。
このマンガのよさって、造形的な面白さもあるけど、心理的な怖さ方が大きいので、妙なCG大会みたいな映画にならないといいのだけど・・・。
「寄生獣」ハリウッドで映画化
寄生獣―完全版 (1)講談社このアイテムの詳細を見る |
ハリウッドがネタキレというよりも、日本のサブカルチャー的なところに、実はネタが埋まっていたことに気付き始めたということでしょうか。
「漫画」でも「アニメ」でもないマンガも市民権を得て、昔の名作が復活することも、今後あるかもしれません。もっとも、今の少年誌を含め「名作」と呼べるものが多いとは思いませんが。
お返事が遅れました。ごめんなさい。
この件なんですが、日本のサブカルチャーの実力ばかりを楽観視できない面もあって、日本や韓国などアジアの作品の映画化権は欧米原作に比べて破格に安いということがあります。(といっても、欧米に比べてのようですが。)
そして、海外での映画化権を安売りして自分は六本木ヒルズに住んでいるのが、最近もてはやされている『呪怨』のプロデューサー・一瀬氏だったりします。
わたしは、日本がハリウッドに優良コンテンツの映像権利を奪われてしまう懸念があるなあと思っているのですが…。(このあたり、日本の管轄官庁、文化庁は大甘ですから。)
『寄生獣』 の映画化権をハリウッドが買った、ってウワサはもう何年か前から聞いていたけど、「アレってドクター中松のクルクルレコードと同じで、ターミネーター2の液体金属サイボーグの造形が寄生獣に似ているから、念のために押さえておいただけらしいよ」 みたいな半ば都市伝説的な物言いとワンセットになっていたからなぁ。
日本のサブカル系からの原作が近頃あちらで売れているのが、単純に安く事前に名前が売れている物を使えるバリューセット的お得さお気軽さからだ、というのは多分その通りなンだろうと思うし、まぁそれこそ明治維新後に浮世絵を欧米に売りまくった人やら、アニメ顔のキャラが乳ほりだしている人形をセルフプロデュースしたおっさんやら、映画化権を売り叩いたりなんだりで、こういうちょっとした隙間をつついてぼろ儲けする小器用な人というのはいつの時代でもいるモンで、まぁソレはそれでアレとしても、そういう経緯でも、日本初の様々な文化が国際的な認知度 (…ま、厳密には欧米圏での認知度、ですけども) を高めていくっていうところだけを言えば、それはそれで利点とらえることも出来なくは無いンじゃナカローカしらね。
いずれにせよ、世界のあらゆる文化経済の世界基準を作っているのが、いつまでたっても欧米キリスト教文化圏であるという前提に乗っ取ってみれば。