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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、日生劇場におりました。

2011-12-22 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
夜の部観てました。2012年最後の歌舞伎観劇でした。今日は海老蔵=弁慶の勧進帳!劇評では酷評されている海老蔵の弁慶!彼にとっては初めてじゃないのかな?こんなに批判の出ている舞台って!というわけで、恐る恐る舞台を観たのですが…。とりあえず、簡単な感想だけ!

最初の「錣引」は面白くなかった~。まわりを見回してもそんな反応でしたよ。なので、多くは語るまい。

次が、染五郎、松緑、海老蔵の三人の口上。化粧なしで、素顔で三人が喋ったのですが、染五郎は年長者らしく、またユーモアを交えて語り、松緑は真面目にみえて一番客を笑わせ、海老蔵は真面目な口上のみ。海老蔵の孤独って、晩年の十一代目團十郎を思わせるものがありますね~。彼を孤独に追いやったマスコミや世間の罪は重いな~。だって、例の暴走族と自殺したアイドルの関係なんか全然報じないじゃない!

と、どうでもいいことはともかく、いよいよ最後の勧進帳!

比較的狭い劇場で、口跡の良い若手が揃った勧進帳。

見応えはありました。海老蔵の弁慶も劇評ほどには悪くない。ただ、ギョロ目を強調しすぎて、超人・弁慶が動物化して見えた…。弁慶はとびきりの大人だったから、敵の富樫も感動してしまったんでしょ。台詞の抑揚で芝居に表情をつけた吉右衛門の弁慶を見習ってほしい。そんな思いが残りましたね~。これというのも、今の海老蔵の孤独の深さが原因かも…。

一方で、松緑の富樫はその口跡の良さで傑作。ディテールでは言いたいこともあるけど、全体としては爽やかな出来。染五郎の義経も品があったし、太刀持ちの梅丸くんもどこか悲劇の匂いのある、よい太刀持ち。番卒各人に加え、四天王も最初の花道から口跡が素晴らしかったですね~。

というわけで、見どころはあったし、考えさせてくれるという意味ではよい舞台。

来年の歌舞伎界はより一層世代交代が進むなあ~襲名も二つあるし。と、いろいろ考えさせてくれた2012年最後の観劇でした!

さて、これから、今年のベストアクトを考えようっと。
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