
雑誌『ぴあ』の休刊が記憶に新しいのですが、映画とかサブカルチャーを語る上で欠かせない雑誌でした。特に都内の名画座をハシゴした人間にとっては、ね…。中央大学の映研から端を発した学生ベンチャー『ぴあ』と70年代以降のサブカルを巡る好著。わたしは面白く読みました。都内で学生時代を過ごした人におすすめ。
以前も書いたけど、わたし、学生時代はぴあ手帳の愛用者でした。学校に行かず、映画館と古本屋ばかりハシゴしてたわたしには、学校の手帳なんか使う必要がなかったし、PFF受賞者の自主映画上映会なんてのもよく行きましたね~。
つまり、何を言いたいかというと、ある時期までの『ぴあ』には映画愛が充満していて、ジョブスのアップルみたいな、それ自体一種のカルチャーみたいな部分があった。それが、時代の趨勢なのか、段々薄まっていくんだけど…。
で、この本なのですが、音楽雑誌の『ロッキング・オン』同様、学生が好きで始め、次第に大きくなっていって、夢を実現していく過程が痛快。トリュフォーを映画祭に招くくだりなんか、なかなか感動ものです。
そして、つながっていく人脈が個人的には勉強になった。この人とこの人ってここで繋がっていたのねって感じで、注が充実してるのも助かりましたね~。
ただ、これからどうなるんだというところで出た本でしょ。もっとも、そこは語らず(語れず)というスタンスなんでしょうけど。
映画とかサブカルの位置づけが変化しているように思える昨今、ひとつ時代の総括という意味で面白く読めました。
興味のある方はどうぞ。
以前も書いたけど、わたし、学生時代はぴあ手帳の愛用者でした。学校に行かず、映画館と古本屋ばかりハシゴしてたわたしには、学校の手帳なんか使う必要がなかったし、PFF受賞者の自主映画上映会なんてのもよく行きましたね~。
つまり、何を言いたいかというと、ある時期までの『ぴあ』には映画愛が充満していて、ジョブスのアップルみたいな、それ自体一種のカルチャーみたいな部分があった。それが、時代の趨勢なのか、段々薄まっていくんだけど…。
で、この本なのですが、音楽雑誌の『ロッキング・オン』同様、学生が好きで始め、次第に大きくなっていって、夢を実現していく過程が痛快。トリュフォーを映画祭に招くくだりなんか、なかなか感動ものです。
そして、つながっていく人脈が個人的には勉強になった。この人とこの人ってここで繋がっていたのねって感じで、注が充実してるのも助かりましたね~。
ただ、これからどうなるんだというところで出た本でしょ。もっとも、そこは語らず(語れず)というスタンスなんでしょうけど。
映画とかサブカルの位置づけが変化しているように思える昨今、ひとつ時代の総括という意味で面白く読めました。
興味のある方はどうぞ。
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キネマ旬報社 |
「魔の山」を私も読みました。
北杜夫がマンを敬愛していたという理由でこの長編小説を岩波文庫で読みましたが、なんとも退屈でした。確かに「時間」がテーマかもしれません。
せっかちな日本の作家には書けないだろうな・・・。
『魔の山』ですが、わたしも旅先でなかったら没頭できなかったかもしれません。
初秋のドイツをのんびり旅行していた時で、なんとなく雰囲気があったんですよね。
もっとも、舞台はスイスの話ですけど…。