切られお富!

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菊之助が心配!蜷川歌舞伎。

2005-05-03 04:08:02 | かぶき讃(トピックス)
七月の歌舞伎座は蜷川幸雄演出の『NINAGAWA 十二夜』(7月7日初日)になるんだとか。それも、私の贔屓役者・尾上菊之助が蜷川を口説いて実現したらしいのだが…。

新しいことをやりたいという菊之助の熱意はわかるのだが、蜷川幸雄はないだろうというのが私の正直な感想。

以前、三島由紀夫の近代能楽集「弱法師」を蜷川が藤原竜也主演でやるというので見に行ったのだけど、なにやら空回りぎみの藤原竜也と、台詞噛み噛みの筒井康隆にウンザリした上、最後に三島の市ヶ谷での演説テープが流されるというあざとい演出で、これは三島由紀夫を冒涜してないかと憤慨して劇場を出た記憶がある。

本音を言えば、菊之助には「先代萩」や「合邦」みたいな古典の大役に挑戦してもらいたいのだけど、本人は海老蔵の「源氏物語」あたりに対抗したいのだろうか?

心配だけど、観に行ってしまうのがファンの弱いところ。蜷川さん、頼むからしょうもないギミックの演出だけはしないでね!


蜷川幸雄が歌舞伎演出初挑戦-菊之助で「十二夜」 (サンケイスポーツ) - goo ニュース

「世界のニナガワ」歌舞伎に初挑戦 (スポーツニッポン) - goo ニュース

★追記:

本文中、筒井康隆の名前を出しましたが、これは筒井道隆の間違いではありません。作家の筒井氏がこの芝居に出ていたのです。その稽古風景については『文学外への飛翔』という本に詳しく出ていますので、興味のある方はどうぞ!

文学外への飛翔

小学館

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