切られお富!

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<水野晴郎の死>と、『シベ超』&松嶋屋!

2008-06-13 20:46:45 | アメリカの夜(映画日記)
映画評論家・水野晴郎の訃報を聞いて思い出したのは、やっぱり映画『シベリア超特急』シリーズ。この作品あたりを境に、<映画評論家>というよりは、その存在自体、ひとつの<映画キャラ>みたいになっていったと考えているのはわたしだけでしょうか?ご冥福をお祈りいたします。

映画評論家の水野晴郎さん死去(読売新聞) - goo ニュース

そもそも、水野晴郎が<山下将軍>にこだわりだしたきっかけは、日活倒産の<とどめの一撃>になったといわれる大作映画『落陽』。

あの邦画通・快楽亭ブラックがワースト邦画のひとつに選んでいるという、いわゆる「迷画」ですが、この映画で山下将軍役を演じたのが、『シベリア超特急』シリーズの起源だといわれているんですよね~。

とかく、毀誉褒貶の激しい『シベ超』シリーズですが、水野晴郎が偉かったのは、このシリーズを続けてしまったという根性。

いつの間にやら、カルト映画のような扱いを受けるようになり、池袋文芸座では「シベ超」ナイトなるオールナイト興行までやっていたほど!

さて、その『シベ超』ですが、映画自体はともかく、出演者は豪華だった!

淡島千景、草笛光子から三田佳子など、結構な女優が出演している上に、歌舞伎界からもエって感じの出演者たちが・・・。

特に、『シベリア超特急5』では片岡愛之助をはじめとする松嶋屋が揃って出演!

歌舞伎ファンには、意外な一本といえるでしょう!(因みに、中村福助も出てるよ!)

というわけで、見逃していた歌舞伎ファンには参考作品といえるかもしれませんね~。

といっても、わたしは作品的に・・・だけど!

・『シベリア超特急』とは!

PS:しかし、改名までしてたなんて、ある意味凄いひとだったんですね、水野さん!

水野晴郎、戸籍上の名前を改名していた!恐るべし『シベ超』への愛!今日都内で会見 - goo 映画

シベリア超特急5~義経の怨霊、超特急に舞う~

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落陽

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<参考>

日本映画に愛の鞭とロウソクを―さらば愛しの名画座たち
快楽亭 ブラック
イーハトーヴ出版

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