切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

国策捜査・・・。

2009-03-09 21:56:40 | 政治少女死なず(反アベ宣言!)
漆間官房副長官の発言をめぐって、「国策捜査」説が現実味を帯びてきた?さて、わたしの感想は・・・。

「自民党側は立件できない」発言は漆間官房副長官(朝日新聞) - goo ニュース

わたしは正直言って、「国策捜査」説なんですよね、当初から。

根源的な問題として、今の団体献金のあり方はいいのかという問題はあるにせよ、今回の件で本当に立件できるのかは、わたしは疑問だなあ~。

従来の「政治とカネ」問題でいえば、隠していた金銭の授受が発覚して「問題化」するわけだけど、今回は金銭の授受自体は初めからオープンだったわけでしょ。だから、実態は西松建設からの献金だという「認識」問題になっているわけだけど、認識していただけではダメで、「要求」したかどうか争点になるんですよね?

政権与党の政治家なら職務権限があれば収賄に発展する可能性もあるけど、野党党首では職務権限なんて話にならないから収賄の線はないし、検察が盛んにリークしている「突出した金額」の問題にしても、合法な献金の集積が多かったからといってそれ自体はもちろん犯罪ではない。

また、請求書がどうのこうのみたいな、これまた検察サイドのリークに色めき立っている世間知らずネット人士もいるけど、寄付のお願いの書面とか振込み用紙なんてそんなに珍しくもないし、寄付のお願いの文書みたいなものは企業でも法務がチェックしたりするのが普通。

まして、国会議員の事務所だし、小沢一郎といえば司法試験を目指していたこともある政治家で法律の素養があることは昔からよく知られている。

(そういう意味では、証拠にされてしまうような文書が出てきたとすれば、大問題になってきますけど。)

もちろん、繰り返すようだけど、いまの政治資金規正法のザル法問題はいずれ論議されるべきことではあるけれど、このタイミングで野党党首の秘書だけ逮捕というのはいかにもクサイでしょ。

おまけに、漆間氏発言の後になって、言い訳みたいに二階氏サイドへの捜査が話題になってきた・・・。

国策捜査で有名な例といえば、戦前の帝人事件があるけれど、このときの斎藤実内閣(犬養毅の次の内閣)は総辞職してますからね~。

それに、以前記事にした安田弁護士の件もあったことだし・・・。

というわけで、別に民主党支持者でもないし、小沢一郎が好きなわけでもないけれど、今回の件は・・・って感じだし、検察に振り回される、批評性のないマスコミにも、例によってわたしはウンザリ。

(こういうときにテレビに出る弁護士って、やっぱりヤメ検ばっかでしょ?)

さて、選挙は近いのかしら?

特捜検察の闇 (文春文庫)
魚住 昭
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石原慎太郎の番組に立川談志... | トップ | 三平の名にふさわしいのは泰... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「要求」 (くぁwせdrftgyふじこ)
2009-03-09 23:34:26
いや、「要求」したって別に問題ないんですよ。
献金の要求自体、別に違法でもなんでもないし、Aに要求したらBから金が出たって事はAとBに何らかの関係があるという傍証にはなってもAとBが実質同一のものでBがAのダミーだなんて証拠になど全くなりませんから。
返信する
コメントありがとうございました。 (切られお富)
2009-04-22 23:17:07
コメントありがとうございます。勉強になりました。

しかし、世論ってこわいですね。

すっかり小沢悪者論みたいな世論が広まってしまいました。後ろ暗い献金の問題で言えば、政権与党のほうがたくさんあるに決まっているし、違法でないことで謝罪論議が起こること自体異常です。マスコミの姿勢にも問題は多いけど、今の議論を跳ね返すパワーが民主党にないということにもガッカリ感が残ります。
返信する

コメントを投稿

政治少女死なず(反アベ宣言!)」カテゴリの最新記事