切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

地下鉄サリン10年。

2005-03-20 09:52:36 | 日日雑記
毎年この時期になると思い出すのだけど、十年前の今日、私は用事があって朝から六本木に行くはずだった。そう、危うくサリンの被害者になるところだったのだ。

前日の夜、突然予定が変更になって、六本木に行く予定が一日延びたおかげで、今も元気に生きている。

その後、オウムの事件関与がわかり様々な報道がなされたし、私自身も村上春樹の『アンダーグラウンド』が出た時はすぐ買って読んだのだけど、やはり、当時使っていた路線経路からして、当初の予定通り六本木に行っていれば、たぶんサリンに直撃されていたことは確実。私にとっては、「運」とか「運命」とか「神」とか、何か一種の宗教心が起きる唯一の日が今日なんですね。(でも、皮肉なことに、宗教団体が起こした事件なんだけど。)

あまり事件についての論評をする気はないのだけど、たまたま読んだ読売の編集手帳がくだらなかったので、一言。

オウムの連中に善悪の判断がつかなかったというより、日本人の集団はたいてい善悪の判断なんかつかないんじゃないのってこと。体育会の連中の集団チカンなんていう事件もあったけど、会社社会なんかでも同じこと。日本人の集団って風通しが悪いんだな。だから、命令に従っちゃう脆弱な個人なんてどこいったってゴロゴロしているはず。(ナベツネの下で働いてる読売の連中だってそうなんじゃないの?)

私が個人的にこの事件から学んだ教訓は、「簡単に信じないぞ」ということを固く信じるしかないなということ。それは自分の“体験”も含めて。(オウムの連中はこの“体験”ってやつで、コロッと騙されたみたいですからね。)

最後に、亡くなられた方々のご冥福と後遺症に苦しむ方々の治癒をお祈りいたします。

地下鉄サリン10年 悲しみの記憶新た (産経新聞) - goo ニュース

3月20日付・編集手帳 (読売新聞) - goo ニュース


アンダーグラウンド
渡邊恒雄 メディアと権力
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