切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

暑い夏と暑い映画と・・・。

2006-07-15 07:47:25 | アメリカの夜(映画日記)
ここのところ暑いですね。それに今年は湿度が高い。寝苦しい夜が続きます。ところで、暑い夏の映画というと、わたしが条件反射的に思い出すのは「東京物語」(小津安二郎)と「裏窓」(ヒッチコック)。でも、この二本の映画の「暑さ」って現在では使えない表現法ではあるんですよね・・・。

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「東京物語」に限らず、小津作品にしばしば登場する小道具はなんといっても団扇。日本間で団扇をパタパタさせることによって、暑い東京を巧みに表現しています。

一方、「裏窓」は、ニューヨークのアパートメントが舞台で、まだクーラーのない時代だから、みんな窓を開け放っているというのが重要な設定。だから、ジェームス・スチュアート扮する、足を骨折したカメラマンは望遠レンズで覗き見が出来るわけですよね。つまり、クーラーが普及した現在では、簡単にリメークできない!

結局、何が言いたいかというと、「東京物語」も「裏窓」も、失われた時代の「夏」を描いた映画だっていうこと。そう考えると、エアコンが普及した時代の、映画の季節表現って限定されてくるなあって話なんですが・・・。

でも、打ち水の画ぐらいは今でもいかせるか?「東京物語」の尾道みたいに・・・。

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