切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

セルジュ・ゲンズブール没後25年

2016-03-02 21:27:24 | アメリカの夜(映画日記)
今日でちょうど没後25年なんだけど、天才というよりは扇動者って感じの人だったなあ~。以前、モンパルナスにあるお墓に行ったことがあります。映画『ジュテーム・モワ・ノンプリュ』は傑作だと思ったけど・・・。

・モンパルナス墓地へ行ってみた。(以前書いた記事)

ぎりぎり生前を知ってるぐらいですけど、人騒がせな人というか、天才なんだか、俗物の凡人なんだかわからない猥雑さが魅力だったんじゃないですかね。映画『ジュテーム・モワ・ノンプリュ』は、確か映画館で観て、「傑作!」と思ったんだけど、晩年の『スタン・ザ・フラッシャー』は目も覆いたくなる駄作だった記憶が・・・。(見た感じだけだと、フランスの野坂昭如かな・・・。)

音楽面でいうと、割と日本でも広く聴かれた80年代の作品もさることながら、やはり初期がエバーグリーンなんじゃないのかな~。特に、ブリジット・バルドーの曲なんかは好きでした。

でも、そうは言いながら、なんといっても、レオス・カラックスの監督デビュー作『ボーイ・ミーツ・ガール』の冒頭に流れる「手切れ」(映画ではジョー・ルメールが歌っているバージョン)という曲が大好きで、映画半ばで使われているデビット・ボウイ初期の傑作「When I live my dream」やデッド・ケネディーズ「Holiday in Cambodia」も含め、かなり愛聴しました。この三曲の曲名を一生懸命調べた映画ファンも多いんじゃないのかな~(今みたいに簡単に検索できませんから)。

というわけで、フランスでは追悼のイベントとかあるのかな。それとも墓石への献花のみで慎ましく追悼するのかな?ま、後者の方が大人っぽいなあ・・・。

PS:「手切れ」は歌詞がよいです。オリジナルはゲンズブールだけど、ジェーン・バーキンが万感の思いを込めて歌っている映像もよいです!こういう歌詞が、日本には案外ないよね~。恋愛禁止のグループじゃ歌えない歌詞だし・・・。

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