まったく唐突なんだけど、『ドストエフスキー 父殺しの文学(下)』という本なの中で、著者の亀山郁夫氏(最近、『カラマーゾフの兄弟』の新訳を出した人)が、「私たちの心をときめかせる恩寵の話」「ドストエフスキーが書いたもののなかでも随一といってよい感動に溢れる話」と評している一節がある。それが、『未成年』の第3部第3章4節で、翻訳家の野崎歓氏も涙を抑えるのに苦労したと日経新聞のコラムでいっているので、永らく気になっていたのだけど、肝心の『未成年』が絶版で手に入らず・・・。ところが、たまたまブックオフで安~い値段でこの本が手に入ってしまい、早速読んでみました、この部分だけ!
簡単にストーリーをいうと、ある家族のいない冷血な金持ちが孤児同然の男の子を引き取るんだけど、まったく男の子はこの男に馴つかず、ある日屋敷のマイセン製のランプを壊してしまった男の子は怯えて男から逃げようとし、川に身を投げてしまいます。そして、それから・・・。といった感じですが、ネタバレを避けるために紹介はこの辺で。
わたしは無感動なせいか、涙までは流さなかったんだけど、宗教説話みたいな崇高さがある話で、ちょっと映画『道』を思い出したかな?それと、バルザックっぽいシュチュエーションという気がしなくもなかったけど。
しかし、実生活では罪深いドストエフスキーがなんでこういう話が書けるのか?それと、幼児虐待への関心について亀山氏は言及していたけれど、昔のロシアと今の日本ってどこか接近している面があるのかな?
興味のある方は図書館へどうぞ!
PS:世界史の授業では、宗教についてちゃんと教えるべきでしょうね。一問一答的なスタイルでなく。例えば、ドストエフスキーがカトリックやローマ法王を嫌っていたことや、ロシア正教の淵源、ギリシア正教と修行地アトス山のことなんか。
簡単にストーリーをいうと、ある家族のいない冷血な金持ちが孤児同然の男の子を引き取るんだけど、まったく男の子はこの男に馴つかず、ある日屋敷のマイセン製のランプを壊してしまった男の子は怯えて男から逃げようとし、川に身を投げてしまいます。そして、それから・・・。といった感じですが、ネタバレを避けるために紹介はこの辺で。
わたしは無感動なせいか、涙までは流さなかったんだけど、宗教説話みたいな崇高さがある話で、ちょっと映画『道』を思い出したかな?それと、バルザックっぽいシュチュエーションという気がしなくもなかったけど。
しかし、実生活では罪深いドストエフスキーがなんでこういう話が書けるのか?それと、幼児虐待への関心について亀山氏は言及していたけれど、昔のロシアと今の日本ってどこか接近している面があるのかな?
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PS:世界史の授業では、宗教についてちゃんと教えるべきでしょうね。一問一答的なスタイルでなく。例えば、ドストエフスキーがカトリックやローマ法王を嫌っていたことや、ロシア正教の淵源、ギリシア正教と修行地アトス山のことなんか。
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