本日、新橋演舞場におりました！（夜の部）

夜の部観てました。やっぱり、口上って歌舞伎らしいね！今日は芝翫が休演で、吉右衛門が急遽御挨拶！あまりにメロメロだったんで笑えました！というわけで、簡単に！

夜の部は、「孤城落月」「口上」「車引」「石川五右衛門」。

「孤城落月」は芝翫が休演だったので、福助が淀君を代演。しかし、これがどうも気持ち悪くて、化け物地味て見えた。取乱した淀君が狂乱というより化け物に見えるって…。芝翫ではこういうことはなかったんだけどね～。でも、共演者はよかった。ニンにないはずの新又五郎の秀頼だって品がありましたからね～。それに、吉右衛門、梅玉、東蔵、錦之助。

「口上」は前述のとおり、芝翫休演のために吉右衛門が舞台の中心に！しかし、このひとアドリブが苦手なんでしょう！なんだかメロメロで、ちょっと気の毒な感じでしたが、それでも、そういうところも（！）、お茶目でよかったなあ～。新又五郎は芸達者だから心配ないし、新歌昇は若いのにしっかりしている！坂田藤十郎と新又五郎の父親が親しかったというのは、初めて聞きました。

そして、「車引」。これが夜の部の白眉でしたね！藤十郎の桜丸は以前に芝翫がやった舞台と双璧の古風で素晴らしい舞台！新又五郎の梅王丸、吉右衛門の松王丸の素晴らしさ！杉王丸の新歌昇の大健闘！個人的には、歌六の時平が意外に顔がほっそりして地味だと思いましたけどね～。

で、最後は「石川五右衛門」。染五郎の五右衛門は、五右衛門というより人間豹みたいだった。腹芸がなくて、変に苦味ばしっているから、たんなるペルソナにしかならない。松緑の久吉は口跡がよくて大健闘だけど、欲を言えば、腹に一物ないなあ～って感じ。つまり、久吉って、知恵者でしょ。狡さがもうちょっと欲しかったってことなんだけど…。結局、この演目、吉右衛門、菊五郎クラスがやらないと、貫禄不足ではありますね～。

というわけで、たまにはちゃんと感想書こうかな？！