切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

四月の歌舞伎座。

2009-02-04 00:00:00 | かぶき讃(トピックス)
先日歌舞伎座に行ったときに知ってはいたのですが、正式に発表になりましたね、四月の歌舞伎座の演目。またかって感じもなくはないけど、三月よりはいいか・・・。とりあえず感想っ。

昼の部の玉三郎の「先代萩」は東京では久しぶりなんじゃないですか?前回は神経質な母親って感じがしましたが、どんな進化を遂げていることか?

対する敵役・八汐は仁左衛門ですか。前回の八汐はよかったですからねぇ~。これはいい対決になりそう~。

今回は荒獅子男之助が三津五郎で、仁木が吉右衛門だけど、吉右衛門のこの役は見たことがなかったなあ~。幸四郎とは違った感じになるんでしょうね~。

一方、夜の部の方は定番ぎみで、意外性なし・・・。

吉右衛門の「毛谷村」六助はすでに定評があるので、難役といわれるお園を演じる福助がどんな感じになるかってあたりかな、注目は!!(わたしは雀右衛門のお園が忘れられない!)

仁左衛門・玉三郎の「廓文章」もちょっと定番過ぎるなあ~。それに、この演目って途中ちょっとダレるし~。

最後は、これまた定番中の定番、坂田藤十郎の「曽根崎心中」。

先日の藤十郎の「廓文章」では、いつものヒラヒラ感が薄まって随分元気のない感じで、さすがのわたしも心配になりましたが、元気な姿が見たいところですね~。

注目したいのは、嫌われ役の油屋九平次を演じる橋之助。上方歌舞伎のメンバーに囲まれて、世話物の嫌われ役のえげつなさや滑稽味がどれくらい出せるのか、橋之助の成長に期待したいですね~。

この役に関しては、映画『曽根崎心中』(増村保造監督)の橋本功がえげつなかったなあ~なんて思い出されますが、お初の梶芽衣子も忘れられない!

というわけで、四月は花道の見える席で観劇したいなあ~。

                 ★   ★   ★

歌舞伎座さよなら公演
四月大歌舞伎
平成21年4月2日(木)~26日(日)昼の部

通し狂言 
伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
  花水橋
  竹の間
  御殿
  床下
  対決
  刃傷

  花水橋
            足利頼兼  橋之助
            絹川谷蔵  染五郎

  竹の間・御殿
            乳人政岡  玉三郎
             沖の井  福 助
              松島  孝太郎
             栄御前  歌 六
              八汐  仁左衛門

  床下
            仁木弾正  吉右衛門
          荒獅子男之助  三津五郎

  対決・刃傷
            細川勝元  仁左衛門
         渡辺外記左衛門  歌 六
            渡辺民部  染五郎
            山名宗全  彦三郎
            仁木弾正  吉右衛門



夜の部

一、彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
  毛谷村
           毛谷村六助    吉右衛門
              お園    福 助
              お幸    吉之丞
      微塵弾正実は京極内匠    歌 昇
           杣斧右衛門    東 蔵


二、ご贔屓のお望みにより 
  夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう)
  吉田屋
          藤屋伊左衛門    仁左衛門
            扇屋夕霧    玉三郎
        吉田屋女房おきさ    秀太郎
         吉田屋喜左衛門    我 當


三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
           天満屋お初    藤十郎
          平野屋徳兵衛    翫 雀
          天満屋惣兵衛    竹三郎
           手代茂兵衛    亀 鶴
           油屋九平次    橋之助
         平野屋久右衛門    我 當

(参考)
曽根崎心中 【初DVD化】

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